ソニーがハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)と中鉢良治社長の新体制に移行してから3年。長らく低迷していたソニーを立て直す改革は、次第に成果を生みつつある。2008年3月期の連結業績は売上高が8兆8714億円、純利益が3694億円で、いずれも過去最高だった。営業利益率の4.2%についても、ストリンガーCEOは「目標の5%に極めて近い、恥ずかしくない数字」と自信を深めているが、昨今のソニーには革新的な商品が少なくなったと批判されている。ものづくりの革新力を取り戻すための条件など、ソニーのエレクトロニクス部門の競争力強化策について、中鉢良治社長に聞いた。 (聞き手は、山崎良兵) 日経ビジネスは、6月2日号で特集「ソニーの壁、ストリンガー改革の真実」を掲載しています。 中鉢社長のインタビュー記事は、オンラインオリジナルです。 結論から言うと、まあまあの結果を残せたという感じはありま