政府は24日の閣議で、北方領土問題の現状について「ロシアが不法に占拠している」とする政府答弁書を決定した。鈴木宗男衆院議員(新党大地)の質問主意書に答えた。外務省は21日に同じ内容の答弁書をいったん公表したものの、「閣議決定前の誤発表だった」として取り消していた。 質問主意書が、経済開発などのため日本人の北方4島入域を認めるべきではないかとただしたのに対し、答弁書はロシア側の「不法占拠」に言及。「北方4島に対するロシアの管轄権を前提にしたかのごとき形でわが国国民が入域することは、わが国の立場とは相いれない」と指摘している。 【関連ニュース】 ・ 政府答弁書をフライング発表=外務省、4件を撤回 ・ 「北方領土で日ロ会談」を撤回=言葉の軽さ浮き彫りに ・ 北方領土で日ロ首脳会談=鳩山首相が検討 ・ 領土進展、糸口つかめず=首相の気合空回り ・ 日ロ首脳会談の要旨