再び夢見る平等と正義、平和/高橋哲哉 2009年の新年を迎え、日本メディアは国内ニュースでは解雇された非正規労働者の困窮した状況を、国外ニュースではイスラエル軍のガザ空襲を集中的に報道した。現在、日本の労働者の3人に1人を占めている非正規労働者の不安と困窮については、このコラムでも何度か扱ってきた。日本メディアも今月、「年越し派遣村」を一斉に報道した。昨年秋の金融危機でトヨタ、日産、ソニーなどの世界的な大企業で派遣労働者を大量解雇したために、寒空の下で路上生活をせざるを得なくなった失業者たちに対して非営利法人(NPO)やボランティアが東京日比谷公園で寝床や食事を提供した。これは12月31日から1月5日まで、約500人余りの失職者の避難先として利用された。 パレスチナでは、イスラエル軍が空中爆撃と地上侵攻によって圧倒的武力を誇示しながらガザ地区を攻撃した。今は「暫定休戦」状態だが、すでにパレ