米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、埋め立て予定海域にある軟弱地盤の改良のため、防衛省が砂の杭を7万6699本打ち込む工事を計画していることがわかった。県は「地盤改良自体に途方もない年数を要する」として、移設工事の中止を求めている。 県が辺野古の埋め立て承認を撤回したのに対し、防衛省は国土交通相に行政不服審査請求をした。その手続きで県と防衛省は互いに書類を提出しており、県は今回の計画を把握。21日に公開した防衛省の文書に対する意見書の中で、計画に反論した。 それによると、地盤改良が必要な面積は、軟弱地盤を中心に計65・4ヘクタール。まだ埋め立てが始まっていないキャンプ・シュワブ北東側(大浦湾側)の6割に当たる。ここに鋼管を打ち込んで内部に砂を流し込み杭状に固め、鋼管を引き上げる。こうした手法などで砂の杭を計約7・7万本打ち込んで、地盤を強化するという。使う砂の量