2006年09月07日01:26 カテゴリ投資と経済 左門豊作のいない日本。 アニメ『巨人の星』には、左門豊作という人物が登場します。熊本県の貧しい農家に生まれた6人兄弟の長男で、意地悪な親戚の下で育ち、熊本農林高校からプロ野球に進むという設定です。左門は幼い弟や妹たちのためにも、何とか星飛馬を倒そうとするんですが、いまどきの日本で、このような若い人に会おうと思ったら、私たちはフィリピン・パブにでも行くしかありません。星飛馬は従軍経験のある父親と貧しい長屋で暮らし、金持ちの花形満がライバルでした。1960年代から70年代にかけて人気を博した『巨人の星』では、貧富の格差が明確に描かれていたのです。 高度成長の時代は、日本の地方が途上国のような立場にあったと言えます。農村の道路は舗装されておらず、高速道路や新幹線もない。若い人たちは次々と都会に出て就職し、大都市の人口は膨れ上がりました。今でこ