シリコンバレーでは自動運転車の開発が盛んだが、目に見えないところで自走して役に立っている技術が既にある。屋内で活動する搬送ロボットだ。筆者が最近ことに感心したのは、病院内でシーツや食事を運ぶロボットだ。 病院内で使用する搬送ロボットを開発したのは米Aethon(エーソン)というペンシルバニア州ピッツバーグにある会社で、同社のロボットはシリコンバレー地域でも数カ所の病院が導入済みだ。ロボットの名前は「Tug(タグ)」と呼ぶ。 Tugは本体の背後にカートを取り付けてけん引する仕組みで(写真)、運ぶものによってカートを入れ替える。食事の場合は棚がたくさんついて扉のあるカートを、シーツの場合は大きなバスケットのようなカート、薬品ならばパスワードで開く引き出し付きのカートなどを使う。ゴミ箱や検査のための標本、手術用具などを運ぶカートもある。 カートをけん引するロボット部分の機能は同じで、行き先を入力
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