兵庫県三木市は11月、婚姻届の書き方や注意点を示す書類で、婚姻後の姓(名字)に関する項目の記入例を変更した。これまでは夫の欄にチェックが入っていたが、夫妻いずれの欄も空白にした上で「どちらかにチェックしてください」とのコメントを補足した。「夫の姓を選ぶのが当然」と、無意識のうちに誘導してしまわないようにとの配慮からだという。(小西隆久) 婚姻届には、夫婦となる2人の名前や住所などを書くほか、婚姻後の名字を「夫の氏」にするか、「妻の氏」にするかをレ点でチェックして選ぶ欄がある。 民法は、結婚後はどちらか一つの名字を選び、どちらかが改姓するよう定めるが、選ぶのは夫の姓でも妻の姓でもどちらでもよい。三木市が昨年度、受け付けた婚姻届は216件あり、その9割超が「夫の氏」を選択しているという。 三木市が記入例を改めたきっかけは、11月22日付朝日新聞の報道だった。ジェンダー平等を目指す団体が全国17
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