「もしかしたらワンチャンスあるかも」 そんな思いで臨んだレースでしたが、決して万全の状態で迎えたわけではありませんでした。 マラソンでの代表入りを逃し一度は「やめようかな」と思いましたが、「自分が好きなだけやっておこう」とトラック種目でオリンピックに再挑戦する道を選びました。 3日のレース、スタート直後こそ集団の前についていきましたが、3周目に入った時にはすでに1人、大きく引き離されました。それでも、必死に、くらいつく姿がありました。 5000メートル手前、優勝した廣中選手と、所属先の後輩、安藤友香選手の2人に抜かされ、周回遅れとなりました。 その直後、廣中選手の後ろにいた安藤選手が前に出て、ここから3000メートル以上トップを譲りませんでした。 安藤選手は、おととし福士選手の所属先に移籍し、日本のレジェンド“福士加代子”の背中を追っかけてきた1人です。 福士選手を周回遅れにしたときの心境
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