シルバーウィークの最終日に、ちょっと悲しいニュースが入ってきた。 オーストラリア・ビクトリア州政府は、メルボルンの南西約一五〇キロにあるケープオトウェイ国立公園で増えすぎたコアラを三〇〇~四〇〇頭ほど調査し、健康状態が良くないと判断した場合、「安楽死」させることにしたというニュースだ。 コアラと言えばオーストラリアのシンボルである。オーストラリアと言えば誰もが真っ先に思い浮かべる動物でもある。オージー(オーストラリア人の略)は、日本の捕鯨にはあれだけ反対しているくせに、自国のシンボルは平気で殺処分しようとしているのである。まさに、Oh! Gee! ではないか(クリスチャンの方がお読みになっていたらお詫びします)。 オーストラリアは、今年三月にもコアラの過剰生息が餓死につながるとして七〇〇頭ものコアラを「間引き」していた(五月には判明しただけでさらに四十八頭)。遡れば間引きの数はもっとになる