2021年11月20日のブックマーク (1件)

  • 自立の倫理、共同体の倫理、神聖の倫理(『社会はなぜ左と右にわかれるのか』読書メモ③) - 道徳的動物日記

    社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学 作者:ジョナサン・ハイト 紀伊國屋書店 Amazon ハイトは、文化心理学者のリチャード・シュウィーダーによる「三つの倫理」の考え方を紹介している。 「自立の倫理」は、「人間は第一に、欲求、ニーズ、嗜好を持つ自立的な個人である」という前提から出発し、「人々は、思い通りにこれらを満たせるようでなければならない。ゆえに社会は、人々がなるべく邪魔をし合わずに平和共存できるよう、権利、自由、正義などの道徳概念を発達させる」と考える。これはまさに、個人主義的な社会の支配的倫理であり、(人間の福祉を向上させる程度に応じて正義と権利に価値を認める)ジョン・スチュアート・ミルやピーター・シンガーなどの功利主義者、あるいは(全体的な福祉が損なわれても正義と権利を重視する)カントやコールバーグら義務論者の著作に、その典型を見出せる。 しかし、欧米

    自立の倫理、共同体の倫理、神聖の倫理(『社会はなぜ左と右にわかれるのか』読書メモ③) - 道徳的動物日記
    DavitRice
    DavitRice 2021/11/20