西松建設から民主党の小沢一郎前代表側への違法献金事件で、政治資金規正法違反などの罪に問われた同社前社長の国沢幹雄被告(70)らの初公判が19日午前、東京地裁(山口雅高裁判長)で始まった。国沢前社長と、元副社長の藤巻恵次被告(68)=外国為替及び外国貿易法違反の罪で起訴=は罪状認否で、起訴内容を全面的に認めた。 起訴状などによると、国沢前社長は06年10月ごろ、西松建設OBが代表をしていた二つの政治団体経由で、小沢前代表の資金管理団体「陸山会」などに計500万円を違法に献金したとされる。また、藤巻元副社長らと共謀し、06〜07年に海外で作った裏金7千万円を無許可で日本に持ち込んだとされる。 この日の初公判では、検察側の冒頭陳述、関係者の供述調書などの証拠調べが行われた後、論告求刑や弁護側の最終弁論を経て即日結審する見通しだ。 一方、西松建設の献金を政治資金収支報告書に虚偽記載したとして