沖縄美ら島財団と北海道大学、東海大学の研究グループは1月22日、メガマウスザメの詳細な解剖学的調査を行い、胸鰭の骨格や皮膚に他のサメにはない特殊な構造が多数見られることを発見したと発表した。 メガマウスザメは1976年に発見された全長6メートルに達する大型のサメで、その大きさと奇妙な姿から、シーラカンスと並ぶ20世紀最大の魚類学的発見と言われている。しかし、世界でもほとんど目撃例・捕獲例がないというその希少性ゆえ、生態はいまだ謎に包まれたままだ。 メガマウスザメはジンベエザメ、ウバザメと並ぶ、数少ないプランクトン食のサメ。餌の摂取方法は、積極的に餌を吸引してろ過するジンベエザメとは異なり、遊泳しながら餌を口に流し込んでろ過するのではないかと推測されているが、実際の遊泳生態や摂餌生態は確認されていない。 今回の研究は、メガマウスザメの胸鰭の構造を詳細に観察し、遊泳生態を推定した初めての研究。
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