―― 今回、赤根さんと大野木(寛)さんが、2人でシリーズ構成としてクレジットされていますが、どのように作業を進めているのでしょうか。 赤根 大野木さんには、フォローやアドバイスをしてもらっています。シナリオの作業も後半になると、自分が最初にあらすじを話して、大野木さんに脚本にまとめてもらって。それをコンテ段階でまた、自分が再考していくみたいなパターンでやっています。大野木さんが、昔『(超時空世紀)オーガス』をやっていたじゃないですか。 ―― ああ、なるほど。『オーガス』も複数の時空が絡む話でしたね。 赤根 最初に、大野木さんに「大野木さん、並行宇宙ものに詳しいよね」と言ったら、「うーん、よく分からない」って言われましたけどね(笑)。 ―― 量子論を取り入れたのは、どなたのアイデアなんですか。 赤根 あれは自分ですね。 ―― 僕は量子論についての知識ってほとんどないんですけど、劇中で言ってる