「TAKASHIS'」が個人的にぜんぜんだったので、「監督・ばんざい!」も劇場で見なかったのですが(DVDで見たら面白かった…前半は)、今作は評判がいいようなので、公開から一ヶ月くらい経ったし、終わる前に行くかということで観てきました。すると、これはすごく楽しめました。ですので、今さら感ありますが、書いておきます。 あえて先にネガティブなこと書いておくとタイトルになっている「アキレスと亀」というモチーフ。これはよくわからなかった。そもそもアキレスが亀に追いつけないという話も追いつくまでの時間を細かく見ていったらそりゃ追いつけないだろうよ、てな感じでなにがパラドックスなのか意味わかんないし。で、芸術家のたけしが亀でそれを支える妻の樋口可南子がアキレスならば、妻が夫を理解できないという葛藤がメインテーマになるべきだと思うんですが、その辺は最後にちょろっとあるだけ。ほとんどの場面で、妻は社会的落
僕はギターロックのたぐいをほとんど聞かないのですが、それは単に面白いと思えないからです。ひとつには、音楽的に向上心がなかったり独自性がなかったりと安易なものが多い。「心から叫べばロックやで!」という精神論はみうらじゅんさんあたりが何十年もギャグにしてるはずなのに、いまだに世の中の一部(はっきり言って文化的下層部だと思うけど)では有効で、そういう精神を元に作られた凡庸な芸術はある。それを聞くと「そんなエゴを押し付けられても…なんか、あの…しかめっ面してすいませんね、別にアナタが嫌いなわけでは…本質的には嫌いなんですけど、えっと」という気分になることが請合い。もうひとつには、表現されてるテーマが、以前取り上げられた「デトロイト・メタル・シティ」でもギャグにされてるような(あれは渋谷系だけど)、ウジウジナヨナヨした世界観で嫌なんですよ。「僕らの甘酸っぱい胸いっぱいが〜」とか「心細い僕らの純情が〜
音楽好きな人と話してても、日本語ラップを少し特殊なものとして位置づけているのを感じたりすることがママあり、意外とまだまだ市民権を得てないなぁ。と寂しくなったりするので、機会があれば少しずつ紹介していきたいです。まるで"客演王"T-PAINのように各所でいい仕事をしてるタロウ・ソウルがメジャーデビューしました(Ki/oonから!)。シーダがメジャーで出したかと思えばまた地下にもぐっちゃたりもしたので、タロウ・ソウルにはぜひがんばってほしい。歌えるラッパーとしての強みが全面に出た好盤。キラキラしてソウルフルなトラックに、歌心たっぷりなラップが絡む。音楽的にバッチリはまったラップが本当に気持ちいいし、ダンスフロアにもマストだと思う。僕は「すべてのB-BOYが不良ってわけじゃねえ」ってリリックにグッと来た。当たり前のことだけど、レペゼンしていくことが重要だ。ポップかつヒップホップの多様性を見せなが
↑スリップノットさんたち。しかしこの人たち、クレバーすぎるね(たぶん)メタルつながりと言うわけでもないが、前エントリでのデトロイト・メタル・シティから話を引っ張ると、あの映画の音楽は渋谷系はカジヒデキ、ヒップホップはこっちゃんこと「渋谷のドン」K DUB SHINE先生が音楽を担当してるのですが、メタルパートは(よく調べてないけどたぶん)記名性のあるアーティストが手がけているわけではない。それは、自分を客観視してセルフパロディにできるセンスと知性を持った存在がメタル界において(メジャーフィールドでは)皆無だからかも。(↑関係ないけどKダブシャイン先生の勇姿…今日も渋谷をパトロールしてるはずだぜ!)そんな中、アメリカの懐の深さ…というか、身もふたもなさを感じさせるのがスリップノットの新作。これはもはやDMCよりポップですよ。よーやるわ。もともとヘヴィロック自体が譜面的解釈で言うと基本的には美
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