引退後の今もなお、彼の華麗なゴールは世界中のサッカーファンの脳裏に刻まれている。1994年にはその圧倒的なシュートスキルでセレソンを世界一へと導いた。魅惑的なプレーの背景にあった哲学、独自のサッカー観などについて、ロマーリオが語る。 [ ワールドサッカーキング 11.08.04(No.185)掲載] インタビュー・文=マウリシオ・サヴァレーセ、構成=宇都宮浩 速く、激しく、カリスマ的。現役時代のロマーリオはゴールを奪うだけでなく、そのプロセスにおいても常に観衆を魅了するストライカーだった。時に、大胆不敵な言動で問題児扱いされることも多かった彼は、引退後も政治家の道を選択して周囲を驚かせた。現在、45歳。議員となった彼が忙しいスケジュールの合間を縫って取材に応じた。独特の尊大さやユーモアは失わず、思慮深さも感じさせるインタビュー。そのプレーの背景にあった思想、ワールドカップでの戦い、父に