夏の高校野球、神奈川県予選のテレビ中継の解説をさせていただいて、今年で4年目になる。 参加校188校、“激戦の神奈川”を県内のケーブルテレビのネットワークが、平塚球場で行われる試合を中継している、その解説陣の末席をつとめさせていただいている。 毎年、ネット裏最上段の放送席から熱戦の模様をお伝えしながら、いつも思うことは、神奈川の高校野球のレベルの高さだ。 コールドで敗れたチームでも、必ずオッと思わせるような選手が2人、3人。基本のキャッチボールもしっかりとフットワークを使って、野球の土台がしっかりしている。 選手たちの地道な努力、指導者の方たちの日ごろの骨折り。良い試合とは、選手たちの日常の練習の様子が透けて見えるような、そういう試合のことをいうのだろう。 高校野球の“夏”は毎日、毎日、試合の数だけチームが敗れ去る。 ぞっとするほど残酷に思えることもあるが、それが勝ち抜きトーナメントの宿命