自らを「応燕ドルフ」と名乗る青年がいる。東京生まれ、東京育ち。25歳、社会人3年目の若者だ。中学校に入学する頃、たまたま友人に誘われて神宮球場のオープン戦に出かけた。特にヤクルトびいきというわけではなかったけれど、ライトを守っている選手が気になった。当時、ライトを任されていたのはアーロン・ガイエルという外国人選手だった。ガイエルはイニングごとに、ライトスタンドに陣取るヤクルトファンに向かってボールを投げ入れてくれた。 この記事の写真を見る (ファンに優しい選手だな……) 彼は一瞬にしてガイエルのファンとなり、ヤクルトを愛するようになる。それから、12年が経過した。ガイエルは引退し、現在ではヤクルトのアドバイザーとしてアメリカでのスカウティングを担当している。一方、中学生だった少年は社会人となり、自らを「応燕ドルフ」と名乗って、神宮球場に日参している。ヤクルトファンの方なら、「応燕ドルフ」と