侍ジャパン強化試合2022(日本代表5-4日本ハム、5日、東京D)山田(ヤクルト)が幼少期からつくり上げてきた理想の形に〝メス〟を入れ、感触を確かめた。試合前練習。ティー打撃でタイミングを取る左脚の上げ幅が極端に少ないフォームでスイングを繰り返した。1度目のフリー打撃では、ほぼノーステップ。2度目も普段、右膝の高さまで上がる左脚のつま先が地面を離れるかどうかというほどだった。 左脚を逆「く」の字に折り、タイミングを取るフォームを野球を始めたときから追求。プロ入り後も微調整を加える程度だった。 手元で動くボール対策の国際仕様なのか、抜本的な見直しなのか―。来年3月のWBCを見据える強化試合で、自身の〝聖域〟に踏み込む姿は日の丸を背負う強い決意にも感じられた。(尚)