捜査員は容疑者らを脅し、殴り……事件のでっち上げに迫る大阪読売の「逆転無罪」報道 2021.12.11 読売新聞大阪社会部(1984年) [ 調査報道アーカイブス No.63 ] ◆拘置所から届いた便せん7枚「僕たちは無罪だ」 著名な冤罪事件や再審事件であれば、重厚な弁護団が編成されて、世間やメディアからも注目される。だが、無名の被告人であっても、冤罪の苦しみは変わるものではない。 今から40年ほど前、そうした冤罪事件が大阪であった。 1984年4月17日。読売新聞大阪社会部の司法記者クラブの担当記者に1通の封書が届いた。差出人の住所は大阪拘置所。「拝啓、突然のお手紙で失礼致します」で始まる便せん7枚の手紙は、1979年1月21日夜に大阪府内で起きた女性(27)に対する暴行・殺人事件の加害者からだった。 この事件には、5人の“犯人”がいた。事件当時21歳だった男性、および18歳だった少年4
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