ブックマーク / style.fm (7)

  • WEBアニメスタイル | β運動の岸辺で[片渕須直]第17回 『セロ弾きのゴーシュ』

    学生だった間にはアニドウのイベントの手伝いもいろいろとやった。 1981年夏、第7回プライベート・アニメーション・フェスティバル(PAF7)ではスタッフに組み入れられて映写機を回していたし、その時上映した中には同い年の大阪の学生・庵野秀明さんの『じょうぶなタイヤ』などもあったことを覚えている。 同じ夏にディズニーの超ベテラン・アニメーターであるフランク・トーマス、オーリー・ジョンストン両氏の講演会があるというので出かけたら、エレベーターを降りたところでアニドウ会長のなみきたかしさんに捕まり、「片渕君にTシャツ上げて!」と周囲に声が飛んだかと思うと、Tシャツひとつ手渡されていきなり映写室に押し込められた。このときはちゃんとお金を払って客席に座るつもりだったのに、映写係として小さな映写窓からイベントを見物することになった。 1982年1月といえばテレコムの社内に『名探偵ホームズ』の演出助手とし

    Dersu
    Dersu 2016/11/27
    「そのまま帰るかと思われた高畑さんが、急にこちらへ向きを変えられ、無言でこちらの肩を3回叩いてこられた」 完全にホセ・メンドーサ。翌日、片渕監督の両肩にはクッキリとアザが…
  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第347回 『王立宇宙軍』とGAINAXの自画像

    『王立宇宙軍 オネアミスの翼』は「若者が作った若者の映画」だった。第343回「『王立宇宙軍』についての賛否両論」で発言を引用したように、アニメージュ編集部の若手編集者だった高橋望は「この映画には、自分達の感じ方、生活、夢が描かれている」と語っている。僕は、そこまで「自分達の映画だ」とは思えなかったが、「分かるなあ」と思った部分は多かった。ある程度は、映画に描かれた価値観や気分に共感できたのだろう。 映画冒頭で、回想とともに、シロツグが自分の生い立ちを語る。自分はごく普通の育ちであり、エリートではないために、夢にみた海軍に入れなかった。夢を実現できなかった人間である事にも共感できたし、彼が、自分が貴族でも金持ちでもない事を、アイデンティティにしているのが、面白かった。そういった自意識の持ち方が、いかにも自分達の世代的だと思った。 僕が一番「分かるなあ」と思ったのは、シロツグがリイクニに初めて

    Dersu
    Dersu 2010/04/15
    「10数年経ったシロツグが「あの時、俺たちはマジメにやったんだよ」と言っているようでもある」 森本レオの声で脳内再生された。我が身の内でシロツグは今も生きている
  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第344回 『王立宇宙軍』と宮崎駿

    昨日『王立宇宙軍 オネアミスの翼』に関する記事のコピーを入手した。前回の原稿で「どうして当時、あんなに戸惑ったのか」について書くと予告したが、その前に、この記事に触れておく。「キネマ旬報」1987年3月下旬号に掲載された対談記事「山賀博之VS宮崎駿 現実からはみ出した部分で 何か新しいものが見えるとき」だ。ちなみに、宮崎駿は『王立宇宙軍』の企画成立に、ほんの少しだけ関わっている。 まず、対談の冒頭部分を引用しよう。 宮崎 「オネアミスの翼」を見て、よくやったと思って感心したの、俺。はったりとかカッコつけみたいなものが感じられなくて、正直につくってるなと、とても気持ちよかった。 山賀 ありがとうございます。 宮崎 内容については、ものすごく感心した所と、これでいいのかという部分があるけれど、この映画が、若い同業者の諸君に、非常に大きな刺激になると思ったんです。賛否両論、激しく分かれるかと思う

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第327回 『メガゾーン23 PART II』と「大人」発言

    省吾が「大人は汚いぜ」と言うのは、イヴとの会話においていだ。仲間に助けてもらい、省吾はイヴの元にたどり着いた。そこで彼女は、省吾に「どうして軍に入らないのか」「由唯を愛しているのか」「今、何をしたいの?」と問う。問題は「省吾にとって、大人ってなあに?」という問いへの答えだ。以下に2人のやりとりを引用する。 省吾「大人か……。ガキの頃は“大人”って言葉に憧れてたけど、今、大人って言われてるやつらを見ると、どいつもこいつも、私欲のためなら、いい加減で。人を騙し、傷つけ、時には殺す。薄汚ねえエゴイストだ。俺は、俺は、そんな大人になんかなりたくねえ! ガキの頃の、映画やTVドラマに出てくるような、大人達に会いたかった」 イヴ「なればいいのよ。あなたが憧れた大人に」 省吾「俺が、大人に?」 イヴ「そうすれば、この間違った社会全体が変えられるかもしれないわ」 ここで、設定のおさらいをしておこう。500

    Dersu
    Dersu 2010/03/17
    イヴ「なればいいのよ。あなたが憧れた大人に」  省吾「俺が、大人に?」
  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第299回 宮崎駿の「セーラー服が機関銃撃って……」発言

    プロジェクトA子』は、『うる星やつら』等で活躍していた若手アニメーター達が中心になって作ったオリジナル作品だ。登場人物の大半が女性で、少女達の三角関係(のようなもの)を主軸にしたギャグアクションである。劇場作品ではあるが、アニメマニア向けの作品が、TVからOVAに移行していった時代を代表するタイトルだ。作品中でクレジットされる作のタイトルは『PROJECT “A”KO』であり、リスト制作委員会的な表記法でいくと、そのように書くべきなのだが、あまりになじみがない表記なので、今回からの数回は『プロジェクトA子』と書くようにする。 作品そのものについて書く前に、この作品についての宮崎駿の発言について触れておきたい。僕達の世代のアニメファンにとって、『プロジェクトA子』は、宮崎駿が批判した作品としても印象に残っている。この原稿を書くために「COMIC BOX」のバックナンバーをネットの古屋か

    Dersu
    Dersu 2010/02/03
    「宮崎さんだって、女の子が活躍する作品を作っているのに、そんな事を言うの?」 オレも当時ちょっと思ったな
  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第272回 『メガゾーン23』と1980年代

    『メガゾーン23』がリリースされた1985年は、僕が21歳になった年だ。その頃は、後に「1980年代っぽい」とか「1980年代的」なんて表現が使われるようになるとは思わなかった。だって、当時の僕達にとって1980年代は「現代」であったわけで、いつまでも同じノリの現代が続くと思っていた。1980年代的と言えば、よく言えばノリがよく、悪く言えば軽薄。そして、ちょっとリッチ。そんな感じだろうか。何だか浮かれていた時代だという印象もある。 久しぶりに『メガゾーン23』を観て思ったのは、1980年代的だなという事だった。勿論、アニメーションのスタイルとしても、メカと美少女のコンセプトも1980年代的なのだけれど、それとは別に、描かれている人物の言動にも、あの時代を感じた。 細かい部分の話になるが、当時、劇中で描かれた新宿に驚いた。『新ルパン』最終回でも、『幻魔大戦』でも、リアルに新宿が描写されている

    Dersu
    Dersu 2009/12/18
    「主人公の省吾は、バイクが好きで、元気一杯だけど、これといってやりたい事のない男の子。何かというと、猪木のマネをして「ダー」と叫ぶ」 あの頃猪木は若人の基礎教養だった
  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第271回 『メガゾーン23』とセックス

    前回も少し触れたが、『メガゾーン23』には主人公とヒロインのベッドシーンがある。ベッドシーンを目当てに、この作品を観たアニメファンもいたようだ。SFメカアニメで、主人公とヒロインのセックスが描かれたのは、ちょっとした事件だった。 アダルト向け作品を別にすれば、アニメファン向けの作品で、主人公のベッドシーンが描かれた事は、ここまでにほとんどなかった。『機動戦士ガンダム』には性的な描写はなかったし(『機動戦士ガンダム』の小説版では、アムロとセイラの性交が描かれており、それは衝撃的だった)、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』のラストには、イメージ的な古代と雪の“愛のシーン”があったが、神話の世界の出来事のようなおごそかなものとして描かれており、エロチックではなかった。『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』では、輝と未沙が関係をもったのをほのめかす描写はあったけれど、その程度だ。『銀河旋風ブライガー

    Dersu
    Dersu 2009/12/16
    「この主人公は、昼間っからいきなり何を言い出すんだ! それから、その後のニコッはないだろう!」 全然おぼえてない… やべーまた観なきゃ
  • 1