6月から7月にかけてはよくわからないけども出版ラッシュとも言うべきくらいに政治学関係の本が出てました。まあ単純に普段が少ないから多いのが目立ったということなのかもしれませんが。その中で結構たくさん本を頂いていたのですが、読むのに時間がかかって紹介が遅くなりました。しかし非常にいい本揃いではないかと思います。 まず同志社大学の白崎護先生から頂いた『メディアとネットワークから見た日本人の投票意識』です。私は投票行動における「社会学モデル」というものを、だいたい本書で批判されているような「図式的な「社会学的属性決定主義としての社会学モデル」」−要するに人々の民族や階層といった属性が投票行動を決めるということ−のような観念で社会学モデルについて理解してました。しかし、本書によれば「社会学モデル」が単純に外形的な属性のみに注目するというわけではなく、集団の中での対人接触・情報流通の経路への関心を広げ