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ブックマーク / hsyf610muto.seesaa.net (64)

  • 本田圭佑の「成長」: 武藤文雄のサッカー講釈

    田圭佑が好調のようだ。 移籍したCSKAモスクワの開幕戦に、ロスタイムに決勝点を決めたとの事。モスクワに移籍した後の、先日の欧州チャンピオンズリーグのセビージャ戦の活躍も記憶に新しく、いよいよ今日は敵地戦を向かえる。着実なステップアップ振りに、南アフリカに向けての期待も高まろうと言うもの。 従来の日本代表の試合では、敵がシビアに守備を固めてくると中々思うようにボールを受けられないと言う課題があった。けれども、先日のバーレーン戦ではいわゆるトップ下(あるいは引き気味のトップと言うべきか)でよくボールを引き出し、好機に再三絡んでいたし、終了間際には見事なダイビングヘッドを決めた。半年程前に課題だったボールの受け方、身体の向きも着実に向上していると言う事だろう。 ちょっと話題を変える。 3月10日発売のエルゴラッソに、Kリーグでプレイし、今期ホーリーホックに復帰した大橋正博のインタビューが載っ

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    Desperado 2010/03/17
  • 佐藤寿人のPKへの疑問: 武藤文雄のサッカー講釈

    昨日のサンフレッチェーエスパルスのサンフレッチェの先制点は、佐藤寿人がPKをトリックプレイで決めたものだった。私はこのPKは(アイデアは秀逸で、思わず吹き出したが)ルール違反だと思う。主審はやり直しを命じるべきだったのではないか。 まず件のPKの概要。まずサンフレッチェは槙野がボールをセット。右利きの槙野は助走のためにゴール中央よりやや左寄りに後退し、背後(敵陣の反対側)に身体を向け、点を仰ぎ集中を高めるようなそぶり。その瞬間、やや右寄りにいた寿人が急に挙動を開始、左足でボールをネットに流し込んだ。GK西部はなすすべがなかった。 しかし、ルールブックのペナルティエリアの条項にはペナルティキックを行う競技者は特定されなければならないと明記されているのだ(日協会発行、サッカー競技規則2009/2010 第14条による)。念のため、原も参照した(どうでもよいが、日協会発行版の装丁は原をそ

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    Desperado 2010/03/08
  • エルゴラッソ宇賀神友弥インタビュー: 武藤文雄のサッカー講釈

    日(3月1日)発売のエルゴラッソに掲載されている、レッズの新人選手宇賀神友弥のインタビューが抜群に面白い。 この選手については、レッズユース出身で流通経済大で活躍し、出戻りの形でレッズに加入した事と、競争の厳しいレッズの中でもレギュラ候補の地位を確保している事くらいしか知らなかった。また流通経済大についても、1軍相当のチームが関東大学リーグ、2軍相当がJFL、3軍相当が関東社会人リーグに席を置き(3軍チームとは言え、天皇杯出場権を後一歩で逃すような強力なチーム)、選手に実戦経験を積ませる事で良好な選手を多数輩出している事くらいしか知らなかった。 宇賀神のこのインタビューは、同大学で行われている強化を内側から具体的に説明してくれているのみならず、ユースで伸び切らなかった選手がいかにして今日の地位を築いて来たかを自分の言葉で見事に語ってくれているものだ。 宇賀神は1年次は上記3軍にも入れなか

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    Desperado 2010/03/02
  • 平山と本田と森本: 武藤文雄のサッカー講釈

    3月3日に行われるアジアカップ予選ラウンドのバーレーン戦のメンバが発表された。平山と田圭佑と森が、A代表メンバに並んでいる。ちょっと興奮している。 元々この日は貴重な国際Aマッチデーであり、来であれば欧州に遠征して強豪国とお手合わせいただく絶好の機会だった。しかし、AFCがこの試合の日程変更を許さず、そのような強化試合を組めなかった。このあたり、AFCの頑迷さなのか、日の強化の妨害なのか、日協会の交渉がつたないのか、要因は不明だが何とも残念な話だ。もちろん、マチャラ氏が率いるバーレーンは、日の事をよく研究し、様々な抵抗を見せてくれるだろうし、おもしろい試合にはなるとは思うが、やはり何とも残念である。 アジアカップには、先日の敵地イエメン戦のように若年層代表を組んで臨むと言う考え方もあるのだが、それはそれでアジアカップと言う我々が挑戦できるワールドカップに次ぐタイトルマッチの権威

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    Desperado 2010/02/27
  • とにかく几帳面に守れ: 武藤文雄のサッカー講釈

    昨日はさすがにへこんだ。 心あるサポータ仲間が「解任すべきなのでは」と嘆いていた。気持ちはわかるが、サッカーと言うものは監督を代えれば事態が改善されるとは限らない。全く強化期間もとれない現状で、世界中のどの妖術師が強化に成功してくれる事か。これは、オシム爺さんが突然倒れた以降、常に考えていた事だ。岡田氏には非常に失礼な言い方になるが、世界に岡田氏よりすぐれた監督は多数いるだろう。しかし、オシム爺さんが倒れた時点で、岡田氏よりも成功し得る監督を見つけ出すことは至難の技だったのだ。そして、岡田氏は以降着々とチーム力を積み上げて来た。確かにこの4連戦はひどい内容もあったし、昨日の結果は許容し難い。しかし、シーズン序盤の体調整わない大会で、昨秋までの氏の実績が消えるものではない。 岡田氏への批判は色々挙げられている。「欧州、南米で経験のある監督がよい」、「もう少しオーソドックスなサッカーを」、「コ

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    Desperado 2010/02/16
  • 現場にいたらもっと腹が立っていただろう。: 武藤文雄のサッカー講釈

    実は午前中の少年団の練習でふくらはぎを肉離れ。まともに歩く事も叶わないので、現地に行くのを断念した。友人達のTwitterを見たのだが、相当現地は寒かったらしい。いや試合ではなくて、気温が。私はぬくぬくと自宅でテレビで見ていても腹が立ったのだから、現地で寒い思いをしながら見ていたら、心底腹が立った事だろうな。 ともあれ。腹は立つが、0-0の結果をどうこう言っても仕方があるまい。甘いと言われるかもしれないが、体調が整ってはいない状態の試合、狙った通りの試合ができないところもあるだろう(時期がよくないと言う意味では中国だって同じだし、ホームなのだからもっとしっかりして欲しいと言う思いは当然として)。しかし、そう言う事とは別にも、今日の試合は残念だった。再三見せられた守備の甘さ、終盤チーム一丸となって勝ちに行き切れなかった事の2点、とにかく残念だった。 まず守備。 PKを提供した場面は、ある意味

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    Desperado 2010/02/07
  • 他山の石: 武藤文雄のサッカー講釈

    朝青龍が引退した。 つい先日、この力士の鮮やかな勝利に感心する講釈を垂れたのだが。巡業をサボって、タレントとボール遊びをしている分には、内輪の約束事を守るか守らないかだから、その処分は内輪で意志決定される事も許されていた。けれども、格闘家が人を傷つけては論外。大変残念だが、どうしようもない。 例のボール蹴りにしても、左手での手刀にしても、土俵でのガッツポーズにしても、敵にとどめを刺す態度にしても、それぞれは社会常識としては許容されても、相撲と言う家風の中では不適切な行動だったのだろう。しかし、高砂親方(2代目朝潮)も、北の湖前理事長も、武蔵川現理事長(三重の海)も、適切な指導を行う事はできなかった。そして、相撲界内での横紙破りの連発により、朝青龍の意識の鈍感さは極まり、社会常識から許されない暴行行為となってしまったと言う事か。 あの鮮やかな相撲がもう見られないかと思うと残念だ。態度や振る舞

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    Desperado 2010/02/05
  • 小野伸二と稲本潤一: 武藤文雄のサッカー講釈

    小野伸二と稲潤一がJリーグに帰ってくる。私はこの2人の「現状」を見ると、何とも複雑な気持ちになってくる。若い頃抱いた「期待」と「現状」のあまりの落差に。 小野伸二は1度は欧州あるいは世界の頂点に近付いてくれた。 フェイエノールトでUEFAカップを制覇したし、あのチェコ戦でネドベドと互角の攻防を見せてくれた姿を忘れる事はできない。 私にとっての小野は、「世界にも稀な全軍を技巧と判断でリードできるタレント」だった。フェイエノールトでも、レッズでも、もちろん日本代表でも、体調がよい時には「世界にも稀な」プレイを見せてくれた。そして、その片鱗を最後に見たのは、4年前のワールドカップ直前の試合だった。 以降の小野を語るのはつらい。以前、これだけの事を書いた事がある。そして、残念ながら現状の想いは変わっていない。 その小野が清水に帰ってくる。当に最後のチャンスだと思う。 ただし、小野はまず定位置争

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    Desperado 2010/01/29
  • 平瀬とGKの攻防: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベガルタの歓喜について続けよう。 昨晩のNHKスポーツニュース。平瀬の決勝点が採り上げられていた。左サイド関口の巧妙な切り返しからのクロスを、マークする敵DFを巧みにブロックしながら、後方にすらせるヘディング、山なりに飛んだボールは好守を続けていたGK川島を破った。 NHKの取材に対し平瀬は「GKが前に出ていたので浮き球を狙っていた」と語っていた。そこでNHKは、かつて平瀬が若かりし頃の、トルシェ氏時代の代表経験や、アントラーズでの栄光の場面のいくつかを登場させる。そして、J2のクラブで不屈の闘志を抱き、とうとう再び日のトップレベルに返り咲いたストライカの、豊富な経験を活かした老獪な判断力を称えていた。 若かりし頃の平瀬については、2年前にベガルタに加入を決意してくれた際に、こんな文章を書いた事がある。そして、当時の期待通り、このベテランには、幾度も幾度も助けられ、とうとう我々をJ1に導

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    Desperado 2009/12/15
  • Jの拡大路線の是非: 武藤文雄のサッカー講釈

    一昨日、さんざんと講釈を垂れたが、明日は今年最後のユアテックで天皇杯準々決勝を戦う事ができる。ここまで残れたのは戦闘能力の充実といくばくかの幸運が組合わさってのもの。リーグ戦とは別に存在するカップ戦のおもしろさまで堪能できるのだから、何と幸せなシーズンなのだろうか。しかも一戦交える強豪中の強豪には、アジア最高峰の名手や、ベガルタ出身選手がいる。この難敵に勝とうと言うのだから、もうそれだけで心が浮き立ってくるではないか。 そして、明後日は、友人に誘われてベガルタ仙台サポータズカップ フットサル大会に参加する。どういう大会なのか、どういうレベルなのか、さっぱりわからないが、すごく愉しい経験になる事が間違いない事だけはわかる。このようなイベントが存在する事、参加する機会に恵まれた事、それだけで幸せを実感できる。もし、この拙作をお読みで参加される方がいたら、是非声をかけてくださいね。 いや、よい年

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    Desperado 2009/12/13
  • トリニータ経営危機問題: 武藤文雄のサッカー講釈

    トリニータの経営危機について語りたい。 何よりいらだつのは、多くの報道を読んでも正確な状況が理解できない事だ。ほとんどの報道が、債務超過と赤字とキャッシュ不足を混同して述べているため、(少なくとも私が見つけた限りでは)破綻の状況が正確に理解できない。ただ類推するに、報道されている以上の「何か」があるとしか思えない。また、その割にクラブ周辺からは、あまりに楽天的な声も聞こえてくるのも不思議だが、これも正確な情報が出ていないからかもしれない。 以下、私なりにいくつかの報道を繋ぎ合わせた現状の推定と、トリニータがとるべき道筋を述べたいと思う。解釈の誤りもあるかもしれないし、何よりトリニータのサポータの方が不愉快に思われる事もあるかもしれないが、ご容赦いただきたい。 1.トリニータの財政状態を推測する たとえばこちらによると入場料収入は昨季より約6千万円減少する見込み。広告料収入も、レジャー産業大

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    Desperado 2009/12/12
  • 香港の奮闘、組織と個人のバランス: 武藤文雄のサッカー講釈

    香港0-4日。 日としては、悪くはない試合だったとは思う。 幾度か香港に攻め込まれた場面もあったし、攻めあぐみの時間帯が多かったのも確か。これは、香港の奮闘がすばらしかったからだ。それに対し、日は終始落ち着いて試合をしていたし、結果も出した。東南アジア(香港を東南アジアと呼ぶべきかどうかは議論があるかもしれないが)のアジア2番手国との敵地戦としては、過去の日本代表史の中でもかなり上位のレベルの試合と言ってよいだろう。確かに、この試合そのものについては、試合振りに文句は言いづらい。 ただし、この試合の結果、内容が、南アフリカへの強化とどうつながるかは何とも微妙だった。大会では格段に戦闘能力の高い国との対戦となる。そう言う意味では(香港には失礼だが)敵地とは言え、ここまで戦闘能力に差があるチームとの対戦を丁寧に勝ち切ったからと言って、「よかった」とも「悪かった」とも言いようがない。これ

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    Desperado 2009/11/22
  • まずは守備の充実を喜ぶ: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベスト4でも1次リーグ突破でも何でもよいが、南アフリカでよい成績を収める事、いや「日サッカーの全てを出し尽くした」と言うサッカーをしてもらうために、まず何より固めるべきは守備の充実。したがって、この南アフリカ戦で何より確認すべきは、オランダ戦、ガーナ戦で顕在化した守備の課題が解決だった。 そしてこの南アフリカ戦、その課題が複数の面で解決されたのが大きな収穫だった。 1つ目。まず前半、敵にペースを掴まれても危ない場面を作られなかった事。 スタメンに稲、遠藤、長谷部の3枚ボランチ。一層の守備強化へのトライは納得できる。試合後に岡田氏も発言していたようだが、俊輔の体調が今ひとつだった事も、このトライの要因になったようだ。前半序盤こそ長谷部の前進と岡崎の受けの巧さでペースを掴んだ、しかし、30分くらいに田の前線でのプレスと後方のリズムが合わず、南アフリカDFに好フィードを出されて8番のツァバ

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    Desperado 2009/11/16
  • 44年目の陥落: 武藤文雄のサッカー講釈

    JSL開幕時から常に国内のトップリーグに所属し、1度たりとも下位リーグに陥落した事がなかった名門中の名門、古河-ジェフの2部リーグ陥落が決定した。 「44年の長き」と言う事ももちろんだが、これで日国内には「下位リーグ所属経験のないクラブ」がなくなる事になる。他国の事例は知らないが(詳しい人がいたら教えて下さい)、正に歴史的な事態と言えよう。 ちなみにジェフの次に長期間トップリーグ在籍を継続しているのは、日産-マリノス。日産は82年にJSL1部に昇格して以降の27年間の継続となるから、古河ージェフの記録に追いつくには後17シーズントップリーグの座を守る必要がある。残り17シーズンと言うと、偶然だがJリーグが開幕してから今シーズンまでとなる。これを長いと見るか、短いと見るかは人それぞれだろうが。ちなみに、Jリーグスタート時に加盟が認められたは10クラブ、今回のジェフの陥落でその10クラブで過

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    Desperado 2009/11/12
  • スーパースタアの名前に: 武藤文雄のサッカー講釈

    「木村和司氏がマリノス監督就任?」との報道が飛び交っている模様だ。今のところ、スポーツ新聞などが報道しているだけなので、あくまでも噂の範疇なのかもしれない。そうなのかもしれないが、何とも気になる報道だ。 若い方々も、この現在は偏屈で感性を重んじる解説者が、「メキシコの青い空」でも有名なあの「ボールが曲がる、ボールが落ちる」の直接FKに代表される80年代のスーパースタアである事はご存知だと思う。 もう少し補足させていただくと、木村は釜邦茂以降久々に登場した正真正銘アジアのトッププレイヤと言って過言ではないスタア選手だったのだ。しかも、その武器がスキルフルな変化あるドリブル、判断よく精度の高いパス、そしてシュートの巧さ、と言うわかりやすいスタアだった。もちろん直接FKもすばらしかったし、代表チームで逆サイドから走り込む原博実の最高打点にピタリと合わせるクロスも完璧だった。しかし私にとって一番

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    Desperado 2009/11/09
  • 播戸がガンバを去る: 武藤文雄のサッカー講釈

    播戸竜二が、自らのブログでガンバを去る決断を明らかにした。 まぎれもない国内最高クラスの実績を持つストライカが、強豪クラブに所属するがゆえに、ほとんど出場機会がないのだから、この決断は当然の事だろう。しかもチーム事情もあったのだろうが、レアンドロがチームを去るや否や、ペドロ・ジュニオールを獲得する事そのものも、この異能の点取り屋のプライドを相当傷付けた事もあったのかもしれない。西野氏に「お前よりはあいつが上だ」と判断される事は耐えられようが、このフロントの判断はベテランストライカには酷なものだったろう。 リーグ優勝を争い、天皇杯もこれから佳境になる中での発表。けれども、播戸にとっては「これ以上発表を遅くできない」事情があった。各クラブの編成が基的に完了してしまう前に「俺はフリーだ」と宣言をする必要があるからだ。 これだけ実績があり、得点と言う最も厄介な仕事を相応にこなす事ができて、しかも

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    Desperado 2009/11/05
  • 日本代表センタバック控え問題: 武藤文雄のサッカー講釈

    アフリカに向けた日本代表チームの最大の懸念の1つとして、センタバックの控え問題がある。 もちろん、レギュラが事実上確定している中澤と闘莉王の2人についても、まだまだ向上、改善を期待したい。過日のガーナ戦で、中澤はギャンに見事やられた訳だが、中澤の年齢で今から一層のフィジカル強化は難しかろうが、「よりよく読める選手」への成長は可能なはず。また、闘莉王にしても、時々見せるおバカからは、そろそろ卒業願いたいところだ。 中々よい第3のセンタバックが決まって来ない事の要因に、最近のセンタバックへの要求仕様がどんどん高くなっている事が挙げられるのは確か。欧州やアフリカの選手の大型化はどんどん進み、190cm近い(しかも相応の足技を持つ)選手は珍しくなくなった。したがって、特にCBには上背のみならずある程度の体重と瞬発力と言うやや矛盾した素養が必要となってきている。さらに、サッカーの守備戦術の向上に対

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    Desperado 2009/10/07
  • エスパニョールを愉しむ: 武藤文雄のサッカー講釈

    エスパニョールーヘレス戦。 今期エスパニョールの試合の映像観戦は、開幕のビルバオ戦、2戦目のレアル・マドリード戦に続き3試合目。過去2試合の内容はひどいものだった。しかし考えてみれば、シーズン開始直前にに主将だったハルケの急死と言う、最悪としか言いようのない事態に襲われていたのだから、序盤戦のチーム作りが遅れるのは仕方がないこと。さらに第2戦のレアル戦では、中村俊輔が、日本代表戦の負傷と疲労で明らかに調子ではなかった。 しかし、ここ2試合は反転に成功し見事に連勝との事。ようやう負傷癒えた俊輔も復帰するだけに、かなりの質の試合を見せてくれるのではないかと期待しての観戦となった。 考えてみると、スペインリーグの映像を愉しむ機会は少なくないが、たいがいはバルセロナやレアルがらみの派手極まりない試合ばかり。このような中下位のチーム同士の試合を見るなど、ほとんどなかった事だ。毎週のように同じチーム

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    Desperado 2009/10/02
  • 土井正三氏逝去: 武藤文雄のサッカー講釈

    読売巨人軍が9連覇した際の、セカンド、主に2番を務め土井正三氏が亡くなった。67歳だったそうだ。2年前だったろうか、病魔に冒されたために、車いすで東京ドームに登場した姿は衝撃的だったが、思うような回復は果たせなかったと言う事か。 あの強かった9連覇時の巨人の中核選手が鬼籍に入ったと言うのは、やはり結構な衝撃。そう言う時代になったと言う事なのだろう。 真剣に野球を見るようになったのは小学校の1、2年生の頃で、ちょうど9連覇の黎明期。したがって「野球と言うものは、巨人が優勝するものだ」と思い込んで見ていた世代と言う事になる。当時の少ない情報量の時代では、当然ながら熟知している野球選手も巨人の選手。したがって、セカンドと言うポジション、2番打者と言う打順は、土井正三のもの、あるいは土井のように小柄で技巧的な選手のものであると言う固定概念を持つ時代であった。もっとも、さすがに投手だけは、巨人のライ

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    Desperado 2009/09/28
  • 武藤文雄のサッカー講釈: 素直に喜んでいます

    いくら相手が疲れていようが、あれだけの難敵に勝ったのだ。素直に喜んでいます。しかも2点差をひっくり返したのだから。ああ、酒がうまい。 基的に景気よい話が続く。だから、まずこの試合でとても残念だった事を2点書いておきたい。 1つ目。1-2以降の約15分間の戦い方。いきなり後半開始早々に敵のギャンの個人能力にやられる(詳細は後述)。その後、気を取り直して日は攻め込む。俊輔との連携で闘莉王が強烈なシュートを放ちGKに候補される決定機からペースを再確保。前半からのよい流れを引き戻した。そして、日は岡崎の強引なクロスに前田がつぶれ、左から走り込んだ憲剛が左足で見事な得点を決めた。 問題はそれ以降だ。1-2で一筋縄で行かないフィジカルの強い連中がズラリと揃う厄介な相手。それに対して、単純に前に行くか?DFとFWとの距離が開き、双方に決定機が次々と生まれた。日も憲剛、駒野、俊輔が惜しいシュートを

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    Desperado 2009/09/10