騒然としていたアメリカ大統領選挙は、開票作業を行っている州も残っている中、前日の大波乱の様相から少し落ち着きを見せ始めており、ジョー・バイデン候補が、来年1月にホワイトハウスを引き継ぐ可能性が高まり始めた。 もっとも、今回の結果は「アメリカ・ファースト」の孤立主義と反体制ポピュリズムからなる「トランピズム(トランプ主義)」の強力な組み合わせが、アメリカの政治において強力な圧力になっているという明らかな証拠も、見せつけた。 景気低迷とパンデミックにより、25万人のアメリカ人が亡くなったにもかかわらず、ドナルド・トランプ大統領は、世論調査員や政治の情報通らをものともせず、2016年の得票を上回り、前回の衝撃的な勝利の再現にまで近づいた。共和党はいまや「トランプ党」となり、選挙前の予測では、下院では過半数ではないものの、上院では議席を獲得し、わずかな支配を維持するとしている。 政権運営はより困難
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