韓国南東部、慶尚南道(キョンサンナムド)教育庁は19日までに庁舎前にあったヒノキ科の常緑針葉樹、カイヅカイブキを別の場所に移した。同庁は、3月1日に朝鮮半島で独立運動が起きて100周年を迎えることを契機としたと発表した。同庁関係者によれば、「カイヅカイブキは日帝時代の残滓(ざんし)」と指摘する韓国メディアの報道も影響したという。 同庁は、カイヅカイブキを移植した跡地に韓国産の松を植えた。報道資料で「3・1運動と臨時政府樹立100周年に合わせ、我が国固有種の松を植えて、歴史の精神を刻む」と説明した。 一方、同庁関係者は19日、移植の理由について「市民の訴えがあったわけではなく、韓国メディアの報道が続いたためだ」と説明。「我が国固有の松もあるのに、あえて日本の学名がついた樹木が、中央玄関前に必要なのかという指摘だった」とした。 カイヅカイブキを巡っては…