サンライズワールド クリエイターインタビュー第19回 『聖戦士ダンバイン』メカニックデザイナー 宮武一貴 サンライズの作品のキーパーソンとなったスタッフに自身が関わった作品の思い出を伺うクリエイターインタビュー第19回は前回に引き続き40周年を迎えた『聖戦士ダンバイン』のメインスタッフが登場。メカニカルデザインの宮武一貴さんにお話を伺った。 ――今回は宮武さんと、日本サンライズの縁についていろいろうかがいたいのですが。 宮武 そうですか。そうしたら、僕のデザイナーとしての原点まで遡ってお話したほうがいいかもしれませんね。私が、この仕事を始めたのは『マジンガーZ』のエンディングのイラストからです。当時はまだ学生でしたね。 ――『マジンガーZ』のエンディングで描かれた内部図解はとてもインパクトがありました。 宮武 永井豪さんからは「子供の目で見てもかっこいいものを頼む」と頼まれました。マジンガ
「MOTOROiD, Stand up!」そのマシンはかけ声で眠りから目覚めるように車体をくねらせ、ゆっくりとサイドスタンドをはらって“自立”した。そしてライダーの呼びかけや手まねきに応えて前進したり、ときにはライダーとじゃれ合うように車体をくねらせて蛇行する。それはライダーとモーターサイクルでありながら、まるで飼い主と大型犬が楽しげに歩く様子を見ているような、親密さと信頼感を感じさせるシーンだった。ステージを幾重にも取り囲む来場者の目はマシンに釘付けになり、同時にこんな期待が胸をよぎったはずだ。「近い将来、モーターサイクルはこんな進化を遂げるのか……」2017年10月、東京モーターショーでのひと幕だ。 モトロイドの主要構成技術である、ライダーの顔やジェスチャーを認識する画像認証AI・自立するためのバランス制御技術AMCES(アムセス)・後方からライダーを包み込むようにサポートし、ライダー
トップアニメ ダ・ヴィンチインタビュー・対談メカニカルデザインの名手が見つめる、安彦良和のクリエイティブ――『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』メカニックデザイン・山根公利インタビュー メカニカルデザインの名手が見つめる、安彦良和のクリエイティブ――『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』メカニックデザイン・山根公利インタビュー 名作は色褪せない――1980年代に一世を風靡し、いまもなおシリーズ新作が作りつづけられているガンダムシリーズ。その原点ともいうべき初代TVアニメ『機動戦士ガンダム』の1エピソードが、当時のメインスタッフ・安彦良和の手によって翻案され、劇場版アニメ化された。 翻案されたエピソードは第15話「ククルス・ドアンの島」。シリーズの前半にオンエアされた1話完結型のエピソードであり、一年戦争を描く『機動戦士ガンダム』のストーリーとは一線を画すような脱走兵と戦災孤児の人
“When it comes to ending up working in anime, that was due to a very specific event. Up until then, I was meaning to become some kind of scholar or academic. A biologist maybe. However, I came across a poster by Robert McCall for 2001: A Space Odyssey, it really shook me looking at it. At that time there were only two cineramas, but I went to see the film. This was when I was 18. It really changed
スタジオぬえ所属のメカニックデザイナー。『マジンガーZ』や『宇宙戦艦ヤマト』、『超時空要塞マクロス』などの制作に携わり、日本のメカニックデザインの草分け的存在。作品の世界観を構築する、コンセプトデザインも手掛ける。 『ANUBIS』がつなぐ、人生を変えられた者と変えた者 ──おふたりは作品の世界観やメカニックなどを手掛けるデザイナーとして、数々のアニメ作品やゲーム作品で活躍されています。今回、『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS』の特製ブックレットにおふたりが寄稿されたということで、おふたりに“メカニックや世界観をデザインすることのおもしろさや難しさ”を語り合っていただきたいと思っています。さっそくですが、石渡さんにとって、宮武さんはどんな存在ですか? 石渡僕の人生を変えた方(笑)です。 宮武ははは。これまでに、いろいろな方に「人生を踏み外させた」と言われてき
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