自分の修論は氷の誘電率を統計力学で計算する話だった.その研究はうまく行かなかったが,もとになった話はなかなか面白く,その後も発展しているので,2回のシリーズで紹介したい.今回はまず80年前にはじまる基本の話を説明し,次回はそれから現代までの探究を扱う.今回の分は「ベイズ統計と統計物理」という小冊子で「統計物理の典型的問題」として説明したものと重なるが,気持ちを新たにしてできるだけ分かりやすく書いてみた. 「氷」ってどんなもの? 「水の固体を氷という」のは誰でも知っているが,その中身はどうなっているのだろうか.「水分子が規則的に並んで結晶になっている」には違いないが,実はかなり面白い様子になっている. まずは図を見てもらいたい.白いのが酸素原子で,黒いのが水素原子である. もっと詳しく見たければ,たとえばこのリンク先を見て頂きたい(本当は立体模型を見るのが一番である).Hexagonal i
地球上のありとあらゆるものは、様々な元素でできている。なかでも「大きな元素」は自然には存在せず、人工的につくったものだ。世界の研究者がしのぎを削るなか、日本人ではじめて新元素の合成に成功し、命名権を獲得する可能性がある「超重元素の錬金術師」、森田浩介先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人/写真=藤谷清美) 第1回 日本人初!の“超重元素の錬金術師” 2013年5月17日 第2回 「我々が見つけた、113番元素はここですね」 2013年5月20日 第3回 「光速の10%でそっとくっつける」超重元素合成 2013年5月21日 第4回 とある超重元素の検出装置 2013年5月22日 第5回 「17年間空振りしても平気な男」ゆえの新元素 2013年5月23日 第6回 113番新元素の名前は何になる? 2013年5月24日
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