木星のオーロラは地球のオーロラとは比べものにならないほど激しく大規模な現象で、電波、紫外線、X線等の多くの波長帯において地球のオーロラよりも百倍以上明るく光っています。 その中でX線波長域で観測されるオーロラ(以下、X線オーロラ)は光速に近い速度の酸素や硫黄のイオンが木星大気に衝突して発光すると考えられています。しかし、イオンが光速近くまで加速されるメカニズムは長年全くの謎でした。 これについては主に二つの仮説があります。一つ目は地球のオーロラと同様、太陽風の影響で加速されるというもの、もう一つは、木星の高速自転と木星自身がもつ磁場及び木星の衛星イオから供給されるプラズマによって加速されるというものです。 このたび、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の惑星分光観測衛星「ひさき」は、米国航空宇宙局(NASA)のチャンドラX線望遠鏡、欧州宇宙機関(ESA)のXMMニュートンなどと
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