【要点】 世界で初めて1g 以下の長期可変人工重力環境での小動物(マウス)個別飼育に成功し、μg ~1g のほ乳類への重力影響を「きぼう」で評価することが可能となった。 地上(地球人)の加齢や健康医療研究のみならず、重力が地球のおよそ1/6の月や、およそ1/3の火星を想定した研究に活用ができ、今後月・火星に向けた探査など宇宙に進出する人類(宇宙人)のためのテストベットとして「きぼう」を活用し、国際宇宙探査への貢献が期待される。 【概要】 近年、国際的な宇宙探査の目的地として月、火星が候補となっていますが、有人宇宙飛行、長期宇宙滞在を可能とする技術だけではなく、宇宙環境(微小/低重力や放射線など)の人体への影響に関しては未知の科学的課題も多く残っています。そのため、人類の宇宙進出の科学基盤の確立を目指し、「きぼう」を月・火星などに向けた有人探査へのテストベットとして活用して、国際宇宙探査へ科