唐代の『金剛経』(868年に印刷された。現存する最古の印刷物の一つ) 5世紀に書かれた『摩訶般若波羅蜜経』の絹本 『ヘブライ語免罪符断簡』(8世紀または9世紀) 莫高窟で文書を選ぶぺリオ 敦煌文献(とんこうぶんけん)は、1900年に敦煌市の莫高窟から発見された文書群の総称である。長らく莫高窟の壁の中に封じられていたものが、道士・王円籙(中国語版、英語版)(おう えんろく、籙は竹冠に録)により偶然に発見された。唐代以前の貴重な資料が大量に保存されており、その学術的価値の高さより「敦煌学」と言う言葉まで生まれた。敦煌文書・敦煌写本などとも。 1900年、莫高窟の第16窟の中にいた道士・王円籙が崩れ落ちた壁の中に四畳半ほどの空間(耳洞)があることを発見し、その中に封じられていた大量の経典・写本・文献を発見した。発見に至る経緯については王円籙の証言にも食い違いがあり、はっきりしない。ところが王円籙