タグ

2024年1月30日のブックマーク (8件)

  • 扶桑社発のひとりごと 20110826(執筆者・扶桑社T) - 翻訳ミステリー大賞シンジケート

    第18回 前回は、著作権におけるアメリカの特殊な立場を概観しました。今回は、アメリカと日との関係をたどってみたいと思います。 アメリカがベルヌ条約に加入しなかったため、ヨーロッパをはじめとする国々はアメリカと個別に著作権の取り決めをしなければなりませんでした。 日アメリカと著作権条約を結んだのは、1905年のこと(発効は翌年)。たった3条しかない条約で、注目したいのはその第2条。ここで、相手国の著作物を許諾なしに無償で翻訳出版してよい、と定められたのです つまり、アメリカ国内で発行されたアメリカ人の著作物に関しては、自由に無断で日で翻訳出版できるということです(もちろん、逆に日のものをアメリカで翻訳出版するのも自由)。 これはすごいですよね。もし、いまもこの条約が生きていて、最新のベストセラーを契約なしで印税も払わずに出版できたら、どんなことになっていたでしょう。 この条約のおか

  • トランプマンのマジックワールド | マジック・ラビリンス

    マジックに関する知的財産権の問題が近年話題にのぼるようになって久しくなりました。ところがこの分野の間口は広く、また法律的な是非の議論とモラルの話が混在する傾向があるため、いまだに同じような議論が繰り返されているようです。翻訳問題に限っても例外ではありません。国をまたぐ問題ですから条約と国毎の法律の建付けの知識も必要ですし、その法律自体も時代とともに改定されているので、一個人の思い込みで断じてしまうと、むしろそれが国際的な誤解につながるという弊害さえ生じます。 そこで、海外の著作物を翻訳することに関して知っておくべきことを解説することを目的として、前回は『海外のマジック解説の翻訳に際しての注意点(その1:著作権条約の基礎知識)』を説明しました。今回はそれに引き続き、最も関心の高い「翻訳」の問題について説明します。 専門の翻訳者による初期の日語訳 マジックに関する一般的な著作であれば、翻訳

    Ditty
    Ditty 2024/01/30
    保護期間に関する早見表が労作。
  • 著作権Q&A | 社団法人 日本書籍出版協会

    ※いずれの場合も、著作者と出版者の間にこれらに関する個別契約のないことを前提とします。非独占、独占、 出版権設定などの取り決めは著作者及び出版者の当事者間で自由に決められるものであり、その契約如何に よっては回答が異なるケースがあります。 1.引用・転載に関すること、利用許諾の取り方に関すること 出版物に別の出版物の内容を一部、引用したいと思います。どの程度であれば、自由に使っても構わないでしょうか? 他人の著作物を利用する場合には、その著作物の著作権者の許諾を得て使うことが大原則です。しかし、著作権法では、いくつかの場合において、その許諾なしでも使うことを認めています。その中でも代表的なもののひとつが「引用」です。引用と認められるためには、長らく「主従関係」「明瞭区別性」という、最高裁判決によって判断された二つの要件が必要であるとされてきました。 「主従関係」とは、他の著作物を引用するこ

  • 日本での翻訳権について

    翻訳権について 海外の作品を日で翻訳して出版するには、原則として翻訳 (出版) 権というものを取得しなければなりません。原著者または著作権者と交渉し、アドバンス(前払い金)、印税率、出版期限などの条件を取り決めた契約を交わした上で、翻訳・出版することになります。しかし、ある一定の時期をすぎたものについては、翻訳権の取得は必要でなくなります。シェイクスピアやディケンズなど既に著作権の消滅した古典は言うまでもありませんが、1960年代の作品でも、条件によっては自由に出版できる場合があります。実際には、翻訳権の問題は色々な条件が関与していて複雑なのですが、ここではこうした問題に興味をお持ちの一般読者のために、基的なところをご説明しておきます。 著作権法 まず翻訳権取得の前提となるものとして、著作権法があります。それぞれの国では、著作(文章・絵画・写真・映像など)の権利についての保護規定をさだ

  • 🔭いわゆる「翻訳権10年留保」と電子書籍(園部正人) – 早稲田大学知的財産法制研究所[RCLIP]

    いわゆる「翻訳権10年留保」と電子書籍[1] 年4月より、RCLIPのRC(リサーチコラボレータ)となりました、早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程2年の園部正人と申します。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。 さて、報道によりますと、元編集者、海外著作権エージェントの宮田昇氏が3月14日に90歳でお亡くなりになったとのことです[2]。残念ながら私は宮田氏に直接ご挨拶を申し上げる機会はなかったのですが、氏の著作から多くを学んだものとして、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 宮田氏は、『翻訳権の戦後史』(みすず書房、1999)、『昭和の翻訳出版事件簿』(創元社、2017)といった著作のほか、『翻訳出版の実務(第4版)』(日エディタースクール出版部、2008〔初版1976〕)という実務書を世に出してこられました。 そこで今回は、宮田氏の主著『翻訳権の戦後史』を貫くテーマである「翻訳権1

  • 「Google 検索」の結果ページからキャッシュへのリンクが消えた……どうすれば?/「cache:」検索演算子を覚えておくと便利だぞ!【やじうまの杜】

    「Google 検索」の結果ページからキャッシュへのリンクが消えた……どうすれば?/「cache:」検索演算子を覚えておくと便利だぞ!【やじうまの杜】
  • Astronomers Might Have Found Apollo 10's "Snoopy" Module

    Ditty
    Ditty 2024/01/30
  • 新着情報: イルカの音響脂肪はもともと筋肉だった~イルカは噛むことをやめることで、水中で高度にはたらく聴覚を進化させた~(地球環境科学研究院 助教 早川卓志)

    イルカの音響脂肪はもともと筋肉だった~イルカは噛むことをやめることで、水中で高度にはたらく聴覚を進化させた~(地球環境科学研究院 助教 早川卓志) 2024年1月30日 ポイント ●イルカが持つ特殊な頭部脂肪である「音響脂肪」の網羅的な遺伝子発現解析に成功。 ●遺伝子発現パターンは、音響脂肪が筋内脂肪として進化したことを明示。 ●イルカは音響脂肪が咀嚼筋にとって代わることで、聴覚を進化させたということを発見。 概要 北海道大学大学院環境科学院修士課程の竹内 颯氏、同大学大学院地球環境科学研究院の早川卓志助教、同大学大学院水産科学研究院の松石 隆教授の研究グループは、鯨類(イルカ、クジラの仲間)が頭部に持つ「音響脂肪」が、陸生動物が持つ咀嚼筋などの頭部筋肉に由来することを解明しました。 鯨類は約5000万年前に海洋環境へ進出した哺乳類で、多様な新奇形質を進化させることで、水中生活を送ることが