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ブックマーク / subarutelescope.org (7)

  • 軌道面が傾いた小惑星の人口調査 | 観測成果 | すばる望遠鏡

    【概要】 国立天文台と兵庫県立大学の研究チームは、すばる望遠鏡による観測で黄道面 (地球の公転面) に対して大きく傾いた軌道の小惑星 400 個以上をとらえ、直径1キロメートル未満の小さな天体が黄道面付近の小惑星に比べて少ないことを発見しました。この観測結果は、高速度で起こる小惑星どうしの衝突では大型の小惑星が破壊されにくい一方で、小型の小惑星は相対的に破壊されやすく、早いペースで失われてしまうことを示します。このことから、惑星の重力によって小惑星の軌道が激しく乱され、高速衝突が頻発していた太陽系初期の時代には、小惑星の「衝突進化」は現在とは異なるペースで進んだと考えられます。今後、小惑星の衝突速度と強度特性の関係がさらに明らかになれば、小惑星の形成と進化についての理解がより深まると期待されます。 【研究背景】 小惑星の多くは火星軌道と木星軌道の間にある「小惑星帯」に密集しています。それら

    軌道面が傾いた小惑星の人口調査 | 観測成果 | すばる望遠鏡
  • オーロラの光で探るジャコビニ・ツィナー彗星誕生の現場 | 観測成果 | すばる望遠鏡

    図1:2018年8月22日にアマチュア天文家 Michael Jaeger 氏によって撮影されたジャコビニ・ツィナー彗星。(クレジット:Michael Jaeger 氏) 太陽系誕生の材料となった成分や当時の温度などを探る手がかりとして重要な彗星 (太陽系の氷小天体) は、太陽系が誕生した 46 億年前に、生まれたての太陽の周囲に存在した、ガスとダスト (塵粒) を含む円盤状の雲 (原始太陽系円盤) の中で誕生したと考えられています。このガス・ダスト円盤の中でも、彗星氷の主成分である水 (H2O) が凍るような低温度になっている場所 (宇宙空間のような真空ではおよそマイナス 120 ℃以下) で、彗星は誕生したはずです。そのため、多くの彗星は似たような氷の組成比をもっています (注1)。 しかし、ジャコビニ・ツィナー彗星 (図1) と呼ばれる彗星は、変わり者として知られていました。ジャコビ

    オーロラの光で探るジャコビニ・ツィナー彗星誕生の現場 | 観測成果 | すばる望遠鏡
  • すばる望遠鏡、新たな太陽系外縁天体を発見 | 観測成果 | すばる望遠鏡

    米国・カーネギー研究所などの研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム, HSC) を使い、太陽系の外縁部に新たな天体を発見しました。この新天体は、冥王星よりも大きな軌道を回っており、その軌道の性質は、太陽系外縁部に存在すると理論的に予測されている新惑星の存在を支持すると研究チームは考えています。 図1: 2015年10月13日にすばる望遠鏡が撮影した、新天体 2015 TG387 の発見画像。3時間ごとに撮影された画像から、新天体の動きが見て取れます。(クレジット:Dave Tholen, Chad Trujillo, Scott Sheppard) この新天体「2015 TG387」は、太陽-地球間の距離の約 80 倍 (80 天文単位) という、たいへん遠くにあるところを発見されました。現時点の冥王星

    すばる望遠鏡、新たな太陽系外縁天体を発見 | 観測成果 | すばる望遠鏡
  • 軌道面が傾いた小惑星の人口調査 | 観測成果 | すばる望遠鏡

    【概要】 国立天文台と兵庫県立大学の研究チームは、すばる望遠鏡による観測で黄道面 (地球の公転面) に対して大きく傾いた軌道の小惑星 400 個以上をとらえ、直径1キロメートル未満の小さな天体が黄道面付近の小惑星に比べて少ないことを発見しました。この観測結果は、高速度で起こる小惑星どうしの衝突では大型の小惑星が破壊されにくい一方で、小型の小惑星は相対的に破壊されやすく、早いペースで失われてしまうことを示します。このことから、惑星の重力によって小惑星の軌道が激しく乱され、高速衝突が頻発していた太陽系初期の時代には、小惑星の「衝突進化」は現在とは異なるペースで進んだと考えられます。今後、小惑星の衝突速度と強度特性の関係がさらに明らかになれば、小惑星の形成と進化についての理解がより深まると期待されます。 【研究背景】 小惑星の多くは火星軌道と木星軌道の間にある「小惑星帯」に密集しています。それら

    軌道面が傾いた小惑星の人口調査 | 観測成果 | すばる望遠鏡
  • 青い光で見るスーパーアースの空 | 観測成果 | すばる望遠鏡

    <概要> 国立天文台と東京大学を中心とする研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された2つの可視光カメラ Suprime-Cam と FOCAS に青い光だけを透過するフィルターを装着して、へびつかい座の方向、約 40 光年のかなたにあるスーパーアース GJ 1214 b の空 (そら) を観測しました (図1のイラスト参照)。この惑星の空 (大気) は、その主成分が何かをめぐってこれまで議論が続いており、水素あるいは水蒸気が主成分である可能性が考えられていました。今回の観測の結果、この惑星では晴れた水素大気の空で観測されるはずの「強いレイリー散乱」の特徴が見られないことが明らかとなりました。このことは、これまでのこの惑星に対する観測結果と合わせて、GJ 1214 b が水蒸気を主成分とする大気を持つ可能性が高いことを示しています。 最近太陽系外に「スーパーアース」と呼ばれる新しいタイプの惑星が

    青い光で見るスーパーアースの空 | 観測成果 | すばる望遠鏡
  • すばる望遠鏡が解き明かす逆行惑星の成り立ち | 観測成果 | すばる望遠鏡

    【概要】 国立天文台と東京大学の研究者を中心とする研究グループは、逆行 (注1) 惑星を持つ惑星系 HAT-P-7 に、これまで知られていなかった伴星 (連星をなすもうひとつの恒星) が存在することを発見しました (図1)。この恒星はすばる望遠鏡による3年間に渡る観測によって物の伴星であることが確認され、その質量は太陽の 0.25 倍程度とわかりました。また研究グループは、もうひとつの別の長周期の巨大惑星が存在することも確認しました。この巨大惑星は木星より重たいことがわかりましたが、どちら向きで公転しているのかはわかっていません。最初は全て順行の状態で形成されると考えられる惑星が、なぜこの惑星系では逆行して公転するようになってしまったのかこれまでよく分かっていませんでしたが、今回の発見は外側の伴星や惑星の存在が内側の惑星の軌道に影響を与えて逆行惑星を生み出したという示唆を与えるものです。

    すばる望遠鏡が解き明かす逆行惑星の成り立ち | 観測成果 | すばる望遠鏡
  • 超新星爆発の形、実はでこぼこ? −すばる望遠鏡で迫る超新星爆発のメカニズム− | 観測成果 | すばる望遠鏡

    国立天文台の田中雅臣助教、広島大学の川端弘治准教授、国立天文台の服部尭研究員、東京大学カブリ IPMU の前田啓一助教らを中心とする研究グループ (注1) は、すばる望遠鏡を用いた観測により、大質量星が一生の最期に起こす「超新星爆発」がでこぼこした3次元構造をもっていることを明らかにしました (図1)。この研究は、超新星爆発の形状を探る道を新たに開くもので、長年にわたる謎である爆発のメカニズムを解明する糸口となることが期待されます。 図1: すばる望遠鏡で観測された超新星爆発 SN 2009mi の画像 (右) と観測から推定される爆発の形の想像図 (左)。観測された SN 2009mi はうさぎ座の方向、約1億光年の彼方にある銀河 IC 2151 の中で、南アフリカのアマチュア天文家 Berto Monard 氏により発見されました。図をクリックすると拡大図が表示されます(画像のみの拡大

    超新星爆発の形、実はでこぼこ? −すばる望遠鏡で迫る超新星爆発のメカニズム− | 観測成果 | すばる望遠鏡
    Ditty
    Ditty 2012/08/09
    ヴィジュアルSFの超新星爆発シーンの参考になりそう。
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