<概要> 完全自動運転の可能な世界初の月面用超安全高速炉RAPID−L、およびこの特徴を受け継いだ地上用高速炉RAPIDの概要を示す。これらの原子炉は従来型の燃料集合体を使用せず、カートリッジ式の一体型炉心を一括して燃料交換する方式で、Refueling by All Pins Integrated DesignにちなんでRAPIDと呼ぶ。RAPID−L はその月面基地(Lunar base)用の派生型である。これにより迅速で容易な燃料交換と原子炉構造の小型化が可能となる。さらに制御棒を備えず、液体のリチウム−6を使った自己作動型の反応度制御装置LEM、原子炉停止装置LIMおよび原子炉起動装置LRMにより無人運転が可能である。またマニュアル運転により出力を変えることもできるが、ヒューマンエラーを完全に排除でき、故意または過失に対しても安全な特性を持つ。 <更新年月> 2005年06月 <本