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ブックマーク / mmx-news.isas.jaxa.jp (2)

  • 近傍運用シナリオの検討

    池田 人(MMX近傍運用検討チーム) MMXミッションは,火星衛星からサンプルを持ち帰ることで,その起源を明らかにし,火星圏の進化史に新たな知見を加えることを目標としています.この世界初の火星圏からのサンプルリターンを実現するためには,火星圏への往還技術,火星衛星への到達技術,表面への降下・着陸・滞在技術,さらに天体表面での高度なサンプリング技術が必要となり,これらの技術獲得も宇宙工学としてのミッション目的になります.現在の想定では,2024年に探査機を打上げ,2025年から2028年までおよそ3年間火星圏に滞在,2029年に地球帰還の予定です. 私達「近傍運用検討チーム」は,その名の通り火星衛星の近くで実施する探査機運用について検討しています.火星圏に到着するのは2025年なのに,随分早くから将来の運用を検討しているな,と思われるかもしれませんが,ミッション成功のために必要な作業になりま

    近傍運用シナリオの検討
  • MMX探査機システムの想像図

    今田 高峰 (宇宙機システムデザイナー) 最近、土木がマイブームです。 自転車で旅をしていると、山越えルートのカーブの先で、ひょっこりとダムの堤体が現れることがあります。ダムにはいろんな種類がありますが、立地、工期、資材(岩石)、輸送などのさまざまな制約を受けながら、その時点で得られる技術の範囲内で最小の労力で最大の水を貯め込めるように、技術者が知恵の限りを尽くしているのが伝わってきて、毎回出会いを楽しめます。 さて、重力に縛られず空気の抵抗もない、我らが宇宙機のシステムも、そんな技術者の葛藤と無縁ではありません。なにより、重量に関する制約が厳しく、ミッションで使用する機器の視野、制御精度などに合わせながらも、贅肉のついた設計は許されません。図-1の火星衛星探査計画MMXの探査機想像図は、そんな事を考えながら私が3Dでスケッチしたモデルに、ペンタブレットで手描きした背景を加えたものです。

    MMX探査機システムの想像図
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