古沢嘉通/人間的な、あまりに人間的な――2023年ヒューゴー賞騒動【紙魚の手帖vol.18 GENESIS掲載記事】 古沢嘉通 Yoshimichi FURUSAWA 英語圏SF&ファンタジー界において、2010年代を代表する作家が中国系アメリカ人作家ケン・リュウであることに異論をはさむ向きは少なかろう。「紙の動物園」(2011)で、史上初となるヒューゴー賞・ネビュラ賞・世界幻想文学大賞短編部門三冠達成で名を馳せ、以降の活躍は、周知の通り。中国SFの翻訳家としてもとてつもなく優秀で、彼が翻訳した劉慈欣りゅう・じきんの『三体』で、中国人作家初のヒューゴー賞戴冠をもたらし、その後の中国SFの隆盛に多大なる貢献を果たした。 では、2020年代を代表するのは、だれなのか? その有力候補をお教えしよう。R(レベッカ)・F・クァン。ケン・リュウ同様、彼女もまた、中国で生まれ、幼いときにアメリカに移住し
アレン・スティールのキャプテン・フューチャー小説第1作『Avengers of the Moon』(創元SF文庫『新キャプテン・フューチャー/キャプテン・フューチャー最初の時間』)に続く第2作は、全4巻構成の『The Return of Ul Quorn』。第1巻『Captain Future in Love』(恋に落ちたキャプテン・フューチャー)と第2巻『The Guns of Pluto』(冥王星の殺し屋)が発売されている。 『Captain Future in Love』は、amazing stories誌の2018年Fall号とWinter号に掲載され、ぺーバーバック版とKindle版が出ている。 出版社はExperimenter Publishing Company, LLC。現在の『amazing stories』の出版社。 購入したぺーバーバック版は、本文紙質が厚めのコピー用
量子力学の基礎定数であるプランク定数、もしくはそれを2πで割った換算プランク定数ℏは、何故定数なのか?現在では国際単位系でプランク定数はある値に固定をされています。しかしこの問いでの「定数性」はシュレディンガー方程式に現れているプランク定数の時間依存性を問うています。このℏが定数である理由を誰も知らないので、将来のある時期から唐突にℏが時間変化をする可能性も零ではありません。ではそのときには何が起こるのでしょうか?これは物理学としても意味のある問いです。同様に光速度cや電子の電荷eも何故時間変化しないのか。もしそれらが時間変化をしたらどうなるのか。このような議論はこれまで理論物理学者によって沢山なされてきました。これは哲学でもよく行われる「可能世界」の思考実験の例でもあります。 超弦理論を考えるならば、高次元時空のコンパクト化によって電磁場やそれと相互作用をする電子の電荷eが出てきます。高
【送料】 送料190円(スマートレター180円+梱包資材+作業料) 【内容紹介】 原子力TVが世に出てから200年後、人類はようやくカラ—TV放送技術を開発した。だがその初放送が行われた晩、作家ハミルトンは仰天する。自作のドラマが放送されているのに、台詞が下品なものに変えられ作品が台無しになったのだ。だがTV局は番組には問題がなかったと言う。では自分のドラマに何か起きたのか? しかし彼は知らなかった、これがTV界を見舞う大災厄の始まりにすぎなかったことを! 鬼才スタージョンによるSFデビュー作にして、驚愕の未来予想図である『天空精気体』『ブチル基と精気体』のシリーズ二作を本舗初訳にて収録。 1939でしか書き得ぬレトロフューチャーを舞台に、人知を超えた存在との遭遇を描いた前代未聞の奇想作品が80年後の日本に衝撃の初登場! 【書誌情報】 700円 頁数:82 判型:文庫 爬虫類館出版局(@l
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く