HPの新しい「クロスバー設計」は、携帯電話のパケット送信に応用されている理論を使って、小さな製造上の欠陥があってもプロセッサが動作し続けられるようにする。(IDG) Hewlett-Packard(HP)の研究者らは、従来のトランジスタが原子レベルに達した後に性能の限界を超えられる製造技術を開発したと確信している。同社は6月9日、この成果を公表する見込みだ。この技術は「符号化理論」に基づき、信頼性の高い未来のプロセッサ回路を量産できるという。 この技術は、10年以内にトランジスタに取って代わることを目指した「クロスバーラッチ」研究プロジェクトの一環として開発されたもので、物理学会の6月6日号のNanotechnology誌に掲載される。 クロスバーラッチ回路はトランジスタではなく、並列に並んだナノワイヤのセットを直角に交差させたものを使う。ワイヤが交差する点がスイッチとなり、コンピューティ