芥川龍之介『羅生門』、夏目漱石『こころ』、森鴎外『舞姫』。この3作の共通点とは何か? もちろん、「日本文学の名作中の名作」というのも正解なのだが、もう一つ、共通点がある。それは「高校生の国語教科書の定番中の定番」という点である。 たとえば『羅生門』は、現在、高校で用いられている高校一年「国語総合」のすべての教科書に掲載されている。教科書を作っている9社すべてが採用していて、一つの例外もないというから凄い。 同様に、高校2年生以降の国語教科書では、すべての版元が『こころ』『舞姫』を必ず採用しているという。... つづきを読む