人物本位の選抜促す 入試改革 再生会議近く提言教育再生実行会議に臨む(右から)安倍晋三首相、鎌田薫座長、下村博文・文部科学相=4月、首相官邸 新たな二つのテストの概要 【村上宣雄】大学入試改革をめぐり、政府の教育再生実行会議(座長=鎌田薫・早稲田大学総長)は11日、これまでの会議の内容をまとめた素案を議論する。「1点を争う競争から、人物本位の選抜への転換」を掲げた内容だ。 面接0点「採点基準は」 素案などによると、現在の大学入試センター試験をベースにした「新テスト」が選抜の第一関門になることは変わらない。眼目は、受験生の成績を1点刻みで集計するのではなく、何段階かのランクで表示することだ。 各大学は、これで「求める学力水準の到達度」を判定。その後は、面接や論文、部活動、ボランティアといった活動歴で受験生の潜在能力をみるなど、「多様で丁寧な選抜による入学者割合の大幅な増加」を強く求めている。