平和の毒にやられた国民に告ぐ 日本は米中露北朝鮮という核保有国に囲まれている。憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」することは空虚な願望でしかない。現実の国際社会で日本はいかに独立と安全を維持すべきか。元航空幕僚長の田母神俊雄氏と在米の国際政治アナリスト伊藤貫氏があらゆるタブーを排して果敢に語り合った。 田母神氏は日米同盟が現在の日本の安全保障の基軸であることを認めつつ、米国も突き詰めれば「自国第一」で、「自国よりも日本の安全を優先することはあり得ない」と断言する。冷戦時代は米国の意向に添うことが国益にかなったが、国際社会が急速に多極化している現状は、日本も「自国第一」で考え、必要なことは主張し、行動する国家であるべきだと主張する。 伊藤氏は、米国の著名な外交史家が日米同盟を「日本が独立国になるのを阻止する」同盟関係と述べたことを紹介、国益のた