労働生産性 日本人は怠け者か(No.331) 「非正規」増 時間減らず伸び悩み(東京新聞) 日本は効率のよい国だというイメージがあります。しかし、労働生産性が低下している、と指摘されています。かつて日本人は働きすぎといわれていました。一体、何が問題なのでしょうか? 労働生産性は、労働によって、どれくらいの価値が生み出されたかを示す指標です。 一般には、労働の時間あたりで生み出された価値とされます。例えば、付加価値として国内総生産(GDP)を分子に、就業者数と労働時間の積を分母にして求めます。国際比較では労働時間の比較が難しく、分母を就業者のみとする場合もあります。 では、それぞれを見てみましょう。時間あたりの労働生産性は、経済協力開発機構(OECD)によると二〇〇九年で米国を一〇〇とした場合、日本は六六・六にすぎず、先進国で最下位です。就業者あたりで見ても、〇八年は加盟三十カ国中二十位でし