書評に関するDonosoのブックマーク (3)

  • 悲観?楽観?それとも客観? - 梶ピエールのブログ

    中国停滞の核心 (文春新書) 作者: 津上俊哉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/02/20メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 僕はかねがね、現代中国に関するいわゆる識者の見解について、しばしば用いられる「悲観的」か「楽観的」か、という二分法にあまり意味はないと思ってきた。悲観的か楽観的か、という評価軸はそもそも相対的なもので、立場によって逆転することもありうるからだ。また、社会の度の側面に注目するか、によっても評価は変わってくる。たとえば、「今後も7%以上の経済成長は続くがそれと同時に知識人や人権派弁護士に対する言論の弾圧も続く」といった予想は、果たして楽観的なんだろうか、それとも悲観的なんだろうか? 最近の津上さんは中国経済の将来について「悲観的」だという紹介されることが多いけれど、それはかなりミスリーディングだと思う。中国の成長力が落ちてきており、この

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  • 【書評】小倉和夫『秘録・日韓1兆円資金』(講談社、2013年) | 政治外交検証 | 東京財団政策研究所

    評者:白鳥潤一郎(慶應義塾大学法学研究科助教) いわゆる歴史認識問題や竹島(韓国名:独島)問題に象徴されるように、日韓関係には独特の難しさが付きまとう。それは、日の植民地支配という歴史のみに起因するわけではない。冷戦の開始に伴って朝鮮半島は南北に分断された。南北の分断が朝鮮戦争を経て固定化されていく一方で、日は「朝鮮特需」に沸き、復興から高度経済成長への足掛かりを得た。日韓国はともにアメリカの同盟国となったが、日韓両国の国交正常化は1965年のことであり、それは朴正煕という「開発独裁」色の強いリーダーとの間で行われた。この国交正常化が困難な日韓関係の始まりに過ぎなかったことは、我々がよく知るところである。 書が対象とする、1981年から83年にかけて日韓両国を揺るがした、いわゆる日韓安全保障経済協力(安保経協)問題には、日韓関係の難しさが凝縮されている。1981年4月、全斗煥政権

  • 【書評】吉田真吾『日米同盟の制度化』(名古屋大学出版会、2012年) | 政治外交検証 | 東京財団政策研究所

    評者:佐藤晋(二松学舎大学国際政治経済学部教授) 1. 政府と国民  書は、日米の同盟関係が発展していく過程を1950年代から1970年代にかけて叙述したものである。これまでの日米同盟関係を扱った類書では、その同盟関係を制約する要因にのみ光が当てられ、これを促進する要素には分析が及んでいなかったと、著者は言う。その上で、さらに著者は一般的な見方とは大きく異なる斬新な視点を三つも導入している。それは、第1に「同盟のジレンマ」を一個人や一社会の内部ではなく、社会全体を政府と世論という構図に二分して適用してみせた点である。第2点は同盟を進展させる要因を、同盟国間の相互信頼ではなく、逆に相互に抱いた不安に求めていることである。さらに第3に、著者は同盟関係を左右した要素として、仮想敵の動向といった外部要因ではなく、同盟国関係という内部要因を重要視している。これらは、一見これまでの同盟の見方に逆らう

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