翻訳に関するDonosoのブックマーク (1)

  • 『海軍の世界史』の翻訳について その1 : 那珂川の背後に国土なし!

    ジェレミー・ブラックは英国近世史・軍事史を中心に、評価の高い一般読者向けの概説や通史的な書籍を数多く出版している歴史学者である。すでに数冊の翻訳があるが純粋な軍事史に関する書籍は初めてである上に、どうしても技術史的視点が優先されるきらいがある海軍史を、制度や政治文化の面から論ずる、ということでこの『海軍の世界史』は高い期待を持って読みはじめた。ただ、出版社と訳者にまったくなじみがないことに多少の不安はいだきつつであったが…その不安は最悪に近い形で的中してしまったといえよう。 いくら自分が背景に疎い中近世の海戦を扱っているにしろ、あまりにも読みにくいのだ。最初は中公文庫の『ヨーロッパ史における戦争』(マイケル・ハワード)と同様、直訳調で訳文が硬すぎるためなのだろうと考えていたが、次第にそれだけでは説明のできない、文意の取れない文章が多いことに違和感を強く感じるようになった。同じ段落の中で相矛

    『海軍の世界史』の翻訳について その1 : 那珂川の背後に国土なし!
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