ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (59)

  • モンスター社員チェックリスト2018 - Everything you've ever Dreamed

    僕の20年以上のサラリーマン人生でもっとも苦労したのが人の使い方で、なかでもメンドクサイ若者の取り扱いには当に苦労した。しょうもないことで消耗させられた。かつて、僕の部下に「必要悪君」という名のゆとり世代の若者がいた。「必要悪」などという不穏なニックネームをつけるのはパワハラではないかと仰ることなかれ、彼の場合は自ら必要悪を自称したのである。今も夢でうなされる彼の至言。「いいんですか?俺、必要悪ですよ?」。おかげさまで今働いている職場に必要悪君はいないが、油断は禁物、いつ、ネクスト必要悪君があらわれるかわからないので、自分に対しては戒めのため、皆様の安全のため、必要悪君をはじめとした数名の部下の発言をもとに、このチェックリストを作成した。よりよい社会の形成のために役立ててもらいたい。 ※課長=数年前の僕です。 ・悪天候に見舞われたのを理由に夏休みの取り直しを主張する。例)「夏を満喫できな

    モンスター社員チェックリスト2018 - Everything you've ever Dreamed
    Dr-KID
    Dr-KID 2017/12/15
    世の中には分かり合えない人も沢山いますので「同じ土俵で戦ってはならない」というのはとても大事な教訓と思います。私も気の合わない方とは距離を置き、戦わずに流すようにしています。
  • 「この町にイオンが出来るんだぜ!」とヤンキーは言った。 - Everything you've ever Dreamed

    海沿いにあるコンビニエンスストアの駐車場で懐かしい顔を見かけた。軽自動車から出てきたそいつは中学時代のクラスメイトで「不良」に分類されるタイプの人間だった。シンナーもタバコもやらなかったわりに僕はヤニそいつと仲が良く、アイアン・メイデン、モトリー・クルー、ブラック・サバス、メタリカ、そいつがセレクトしたヘビーメタルばかりを入れたソニー製のカセットテープ(通称「メタルカセット」)を貰ったりもした。決して友人ではなかった。そいつからはゲンコツやビンタや強烈なデコピンをらってヘコヘコしていたので、僕にはそいつの配下になった気はないが、そいつは僕のことを子分の1人と考えていたのは間違いない。心外だが仕方ない。僕と子分1号2号の違いに気づく人はいなかったのだから。 そいつは芸術的なまでに勉強が出来なかった。九九も出来たか怪しいものだ。中学時代の僕はお陰さまで勉強をしなくてもそこそこ優秀だった。受験

    「この町にイオンが出来るんだぜ!」とヤンキーは言った。 - Everything you've ever Dreamed
    Dr-KID
    Dr-KID 2017/12/08
    地元の友人を思い出させる哀愁あふれる文章でした。
  • 結婚に何かを求めるのが間違っている。 - Everything you've ever Dreamed

    誰が言ったか知らないが、長い年月を共にした夫婦に言葉はいらないって、アレ、当だね。そのフレーズを証明するように、7年という気の遠くなるような時間を過ごした僕との間でも会話がなくなっている。セックスレスに加えて会話レス。いわばサイレント・プロレス。会話こそないが、これ、それ、あれ、どれ、こそあど言葉の多用と筆談メモとアイコンタクトで過不足ないコミュニケーションが取れている。静謐で、きわめて快適な生活空間。心優しく無責任な外野の方々からは、こういう状態を指して、すぐ離婚しろ、結婚奴隷め、向いていない、などと温かい助言をいただくが、少々落ち着いていただきたい。当の人である僕が現状に少しも絶望していないのだ。というよりもともと結婚に対して過度の期待や希望をもっていないので、こんなもんだろという感想しかないのだ。コブクロとか歌っちゃうような大袈裟な式で、永久の愛を誓って数年後に別れた夫婦を何人

    結婚に何かを求めるのが間違っている。 - Everything you've ever Dreamed
    Dr-KID
    Dr-KID 2017/12/07
    「自分以外のものに期待するのはよろしくない」→他人に期待せず、黙々と自分の仕事をする人はかっこいいですね。
  • 破門されました。 - Everything you've ever Dreamed

    の実家は江戸時代から続く箱職人で僕はその一子相伝の弟子である。ここ数十年は義父が「伝統」といえるかどうかわからない、いかがわしい技術をひとりで守ってきた。と義妹が姉妹で技の伝承を頑なに拒んだのは伝統を守るのが嫌だからではない。伝統といえるかわからない代物だからだ。実際、義父でさえ「自分の代で無くなったほうが世の中のためだ」と言っているくらいの代物なのだ。義父いわく、技術的に大したものではなく、有史上一度もブレイクしたこともなく、ただ長くやってきただけの、歴史的な価値のない技術であり流派なのである。代々の当主も箱だけではべられず、副業的サブ的な仕事として細々と陰で続けてきたのである。工房に作品は置いてあるもののまったく売れない。月売上は一万くらいだろう。哀しいかな、単位は個ではなく円である。そんな伝統を誰が引き継ぎたがるだろうか。一応、僕が後継者ということになっているが、それは「滅びて

    破門されました。 - Everything you've ever Dreamed
    Dr-KID
    Dr-KID 2017/12/06
    ガンプラ工房、需要あると思います
  • トイレにとじこめられてます。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    私事で恐縮だが一身上の都合で日午後7時くらいから自宅マンションのトイレに閉じ込められている。鍵がいかれたようだ。回してもツメみたいなのが引っ込まない。ドアの隙間はきっちりしていて向こう側の明かりもみえない。窓もない。iPhoneだけある。 別居中のに助けを求めれば解決だと思うが躊躇している。躊躇している理由は僕のちっぽけな自尊心である。つまりそれはリビングで視聴していたDVD。視聴自体もまあ今そこにある危機の1つであるが、問題はジャンルといいますか、タイトルを挙げることも大人の事情で申し上げられないので皆さんの想像にお任せして説明は省かせていただきます。 また、不幸は連鎖するものでございまして最近の僕は全裸で自宅トイレに入ることで魂の解放と安らぎを得ることがマイブーム。そう。つまり今、僕は全裸。 (ドアノブに映る裸の男) リビングで流れる変態作品、テーブルの上にある伸び切って実にアレな

    トイレにとじこめられてます。 - Everything You’ve Ever Dreamed
    Dr-KID
    Dr-KID 2017/11/28
    大政奉還ですう〜
  • 妻との関係が次の段階へ移行しました。 - Everything you've ever Dreamed

    との冷戦がはじまって1ヵ月、義理の母からの情報により、ようやく彼女の激怒している理由がわかった。下着無断拝借。ガンプラ大人買い。深夜の恋ダンス。怒らせるような行動について心当たりがありすぎて、これ!という決定的なものがわからず、疑心暗鬼、茫然自失になりかけていたけれどようやくわかった。自宅トイレにおける立ちション発覚がそれである。女子の立ちションについては知識と経験が不足しているため、話を男子に限定させていただくが、男子の立ちションたるやご存じのとおり跳ね返りがすさまじく、周囲一帯が濡れる、アンモニア臭が充満する、騒音がひどい、などと衛生環境的によろしくないので我が家では絶対禁止とされていたのだ。から課せられたのは強制座りションである。正直に告白するならば、座りションを強制されたとき去勢されたような気持ちになった。それでも僕は無用な争いを避けるために、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び

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    Dr-KID
    Dr-KID 2017/11/28
    チン黙の争い
  • 試用期間が終わりました。 - Everything you've ever Dreamed

    11月15日をもって僕の試用期間が終わった。期間内での実績を評価されて3営業日前倒しで終了。3日。微妙な評価である。3ヵ月間の試用期間は石橋をハンマーで叩いてから渡るような慎重な日々だった。胃薬を手放せない緊張の連続でもあった。家族や親族一同から「失業系男子」「43才フリーター(笑)」「ノーワーク,ノーライフ」と蔑まれ、世間から疎まれた屈辱の日々。もう、あの頃に戻るのは、絶対に嫌だ。そんな強い思いが、就職し、新たに得た居場所を絶対死守するように僕を衝き動かした。居場所を守るために僕が注力したのは、与えられた仕事でトップが期待する以上の成果を出すこと、それから同僚たちと友好的な関係を築くこと。前者は3日前倒しの試用期間終了という形で結実したが、苦労したのは後者である。週40時間労働厳守残業絶対禁止、好待遇、会社愛にあふれ、同僚同士がリスペクトし合う素晴らしいホワイト環境の副作用なのだろうね、

    試用期間が終わりました。 - Everything you've ever Dreamed
    Dr-KID
    Dr-KID 2017/11/17
    試用期間は終わってすぐに、イチ営業部門の責任者になることがあるのですね。
  • 「シン・ゴジラ」はイタいだけ。 - Everything you've ever Dreamed

    ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ 作者: カラー、東宝,庵野秀明 出版社/メーカー: グラウンドワークス 発売日: 2016/09/20 メディア: 大型 この商品を含むブログ (19件) を見る 庵野秀明監督作品「シン・ゴジラ」は、特撮好きのエヴァの監督が使徒をゴジラに置き換えて作った痛快怪獣映画だ。エヴァを観ているときは気づかなかったのだけれど、海から現れて東京に向かうゴジラとネルフ部を目指す使徒は驚くほどよく似ている。また、石原さとみ様の流暢すぎるネイティヴ英語は、エヴァ2号機を起動する際のアスカのドイツ語の悲劇を想起させる。繰り返しというか執拗に描かれるタテ割り組織の弊害や、所定の手続きを経ないと攻撃が出来ない自衛隊。災害や驚異に対して後手を踏み、結果的に国民を危機にさらしてしまう行政の描写(会議のたびに会議室を変えることのバカバカしさよ!)は「パトレイバー2」のそれを想わせるも

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    Dr-KID 2017/11/13
    これは、さぞかし大変でしたでしょう。
  • 私はあなたのトロフィーワイフじゃない。 - Everything you've ever Dreamed

    と冷戦状態に入ってから数週間が経った。最低限のコミュニケーションは筆談夫婦と揶揄されそうなメモのやり取りと「ウゥッ」「アァ」というヤンキーめいた意味のある奇声で取ってきたが、さすがに疲れてきた。とはいったい何回目の戦争だろうか?はっきりとはわからないが、たぶん中東戦争と同じくらいの数、4回か5回目、そんなところだろう。多くの夫婦間で勃発するおびただしい数の冷戦がそうであるように原因をひとつに特定するのはひどく難しい。イビキ。暴飲暴。無許可ガンプラ大量購入。クレジットカードの明細チェック。深夜の恋ダンス。それらが人間の臓器のように複雑に入り組み集合し原因をなしているからだ。ただ、今回がこれまでの夫婦冷戦と少し様子が違うのは、きっかけが明確であることだ。僕の不徳の致すところなのだが、がとある結婚相談サービスとコンタクトを取っているのが発覚したのだ。数週間前の週末。夕方の卓。が「結婚

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    Dr-KID 2017/11/06
    まさに青天の霹靂、略してセイヘキ ???
  • 【続々】元給食営業マンが話題の「マズい」学校給食を考察してみた。 - Everything you've ever Dreamed

    神奈川県大磯町の中学校給が異常な残率と異物混入件数から「マズい学校給」としてニュースになっているのを受けて先日このような記事を二書かせていただいた。 元給営業マンが話題の「マズい」学校給を考察してみた。 - Everything you've ever Dreamed 【続】元給営業マンが話題の「マズい」学校給を考察してみた。 - Everything you've ever Dreamed 記事の主旨は業務を受託した業者に非難が集中しているが、委託する側の町の姿勢にも問題が見られること、車で一時間かかる県央エリアに拠点を持つ給会社に弁当デリバリー方式で業務委託すること自体が安全性の面で問題があることを神奈川で営業活動をしていた元給営業マンの立場から言っておきたかったからだ。その根底には、この大磯町のケースは極めて酷いレアケースであり、給会社や給業界そのものに悪いイ

    【続々】元給食営業マンが話題の「マズい」学校給食を考察してみた。 - Everything you've ever Dreamed
    Dr-KID
    Dr-KID 2017/10/13
    本気の考察ですね
  • 再就職したホワイト環境職場で苦悩しているが相談する相手もいない。 - Everything you've ever Dreamed

    悩んでいる。猛烈に悩んでいる。悩みすぎて吐きそうだ。俗にいう職場の悩みというやつである。悩みからくるストレスからだろうね、腸内環境が悪化し、切れ痔になってしまった。再就職した会社は実に働きやすい環境で僕の職業生活上最高レベルの充実した毎日を過ごせている。所定時間外労働は皆無。座席でうずくまり突然の耐えがたき便意に悶えていれば「大丈夫ですか」と声を掛けられる。スポーツクラブは会社負担で通わせてくれる。何より嬉しいのはきちんと仕事をして実績をあげれば認めて評価してくれること。前の職場では考えられないことだ。仕事をして実績をあげると、それを良く思わない同僚に足を引っ張られたり、妨害を受けたりした。なぜなら当時のトップが、仕事の出来ない人間に対しキタチョーのような厳しい叱責制裁をらわしていたからだ。「デキる人間がいるとデキない俺たちが目立ってしまう。死ぬ。ならばデキる人間を引きずりおろしてしまお

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    Dr-KID 2017/10/13
    ブラックとは厳しいのではなく、ただただどこまでもヤバいのだ。僕はヤバい職場環境しか知らない。ボスのいう厳しい環境を知らない。僕は厳しい管理職ではなく単にヤバい奴になってしまうだろう-->とお伝えしてみては
  • 前立腺の手術を受けた僕にGOサインが舞い降りた。 - Everything you've ever Dreamed

    ちょっと前になるが前立腺肥大症の手術を受けた。ホーケイ手術のように術後ドラマティックにオーケイな感じへ見た目が変わるわけでもなく、麻酔をかけられて寝ている間に終わっていただけなので、気付きや学びといった類はない。正直に告白するならば、ドクターによる手術の説明、「オットセイの先っちょから管のようなものを奥までズイズイズイと挿入してチョッキンするだけ」が恐ろしすぎて、ただいっさいがすぎていくのを待っていただけなのだ。気付きもなく、学びもない。虚しさしか残らないこの手術で僕が得たものは、「オットセイの先っちょから入れたんだよ…」とに告げたときに彼女が言ってくれた「素晴らしい…成し遂げた勇者ってわけですね…」というお褒めの言葉くらいしかない。そんなわけで《オットセイの先っちょからズイズイズイ》は僕の中ではすでに過去になりつつある。気がかりなのは昨年から引き続く下半身受難。左足は昨年の夏に交通事故

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    Dr-KID 2017/10/12
    「素晴らしい…成し遂げた勇者ってわけですね…」というお褒めの言葉
  • 「好きなことを仕事にする」ということはなぜ気持ちいいのか。 - Everything you've ever Dreamed

    僕は2007年の春にツイッターをはじめた。はじめたきっかけは忘れてしまった。たぶん女の子にモテるためとかそういう類のどうしようもないことだろう。それから2017年までの10年間タイムラインを眺めてきて学んだことはほとんどないけれど、強いて挙げるとするならば「世の中に反対している人は世の中が変わってもずっと反対し続けていること」、「好きなことで生きていこう」「すばらしい!」的なやり取りは見た目を変えながら繰り返されていること、以上二点くらいのものだ。実際、好きなことが仕事に出来たらそれはとても素晴らしいことだ。ベストな生き方のひとつであるのは間違いない。僕だって好きなことで生きてみたい。たとえば、唾を遠くへ飛ばしたり、昼も夜もバットを振り回したりすることでお金を稼いでみたかった。残念ながら現在ではそんなことは仕事になりえない。生まれるのが早すぎた。だが、裏返してみれば、好きなことを仕事にする

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    Dr-KID
    Dr-KID 2017/09/28
    「好きではないことを仕事としている自分のことを好きになり」→多くの社会人はそんなものだと思いました。それか嫌いでもお金のために、生活のために働いているのでしょう
  • 再就職を果たした僕に神様が起こしてくれた奇跡。 - Everything you've ever Dreamed

    8ヶ月に及ぶ壮絶な失業期間を経て再就職し、働きはじめてから1週間経過。前職と同業界だが、運輸業、外業とブラッキーになりがちな業界の底辺を渡り歩いてきた僕にとって初めてのマトモな会社だ。駐車場に痛車が1台停められているのが不安かつ不穏ではあるが、ポケストップは近くにあるし、勤怠管理や福利厚生もしっかりしている。何より同僚たちが「敵」でない環境は自分来の仕事に集中できていい。会社ってこんななんだー。おかげさまで充実した時間を過ごせているけど《いつ誰が邪魔をしてくるのか》《次に辞めるのは誰だ》というハラハラドキドキするだけのアホな緊張感は圧倒的に欠けており物足りないのも正直なところだ。まあ頑張ってみるよ(仕事については別の機会に書く)。「ご参考までに」つって有意義なアドバイスをくれた人、「期間工になれ」と面白くないジョークを言ってきた人、「釜山港に帰れ」を応援歌のつもりで歌ってくれたスナック

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    Dr-KID 2017/09/04
  • 或る恩人の死によせて。 - Everything you've ever Dreamed

    生きるというのは自分の居場所を見つけて維持することではないだろうか。その目的のために人は働いたり学んだりする。人生ってやつをシンプルに分解すればそんなもんだろう。失業期間中、普通に働いていてはなかなか見ることの出来ない昼間の街とそこに暮らす人たちを観察することが出来た。僕は人生のほとんどすべての時間を同じ地域で過ごしている。つまり昼間の街を観察することは自ずと自分の過去との邂逅になってしまう。商店街の片隅にある懐かしい商店。その店は中学のときの友人の実家で、30年近い昔(昭和63年)、部活動を引退したあとの秋から冬にかけて何もやることのなくなった僕はよくそこの二階に入り浸っていた。優等生でもヤンキー不良でもなかった。そしてそれらの取り巻きにもなりたくもなかった僕には居場所がなかった。優等生は崇拝するほど優秀な頭脳を持っていなかったし、ヤンキー不良はスタイルに固執するばかりの退屈な存在でしか

    或る恩人の死によせて。 - Everything you've ever Dreamed
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    Dr-KID 2017/09/04
    「人を信頼し何も言わずに任せるほうがずっと地味で地道ではるかに難しい」→その通りと思った
  • パワハラ野郎と呼ばれて。 - Everything you've ever Dreamed

    かつて、一度だけど、パワハラで訴えられたことがある。数年前、僕がまだ会社員の頃の話だ。そのパワハラは意味不明だった。僕をパワハラで訴えた人は、当時ヘッドハンティングでやってきた管理職女性で、意味がわからない理由は、仕事でほとんど接点のない彼女、挨拶をのぞいたら会話らしい会話をしたことのない彼女が僕をパワハラで上層部に訴えたからだ。この問題は、彼女自身が、メンがヘラヘラを原因とした不可解な行動で失脚し会社からいなくなったこと、「あのさー。こういう訴えが出てくること自体がメンド―なんだよね。とりあえずパワハラって認めておいてよ」というボスの鶴の一声で、ペナルティこそ課されなかったが、僕がパワハラを認めたということにして一応解決ということにはなっていた。だが、あれからの数年間、僕のなかでは、意味不明の部分、つまり僕がなぜパワハラで訴えられたのかという疑問は、心の片隅にありつづけていた。その謎がつ

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    Dr-KID 2017/08/17
    メンがヘラヘラ
  • 世界でいちばん悪い夏が僕を救ってくれました。 - Everything you've ever Dreamed

    もし、大人になる瞬間というものがあるとしたら、それは進学や就職といった人生の節目を経過したときでも、異性とのホニャララを経験したときでもなく、「夏が長いやと感じたときではないか。その瞬間をいつの間にか越えていたことに、少しばかりの寂しさとともに、後で気付くのだ。先日、いつまでも夏が終わらないでほしいと祈っていた、あの頃の自分を思い出す出来事があった。梅雨明けを予感させる7月の午後の野球場。夏の高校野球県予選。グラウンド整備の合間、「そういえばホームランって打ったことないや」とスコアボードの上に広がる青い空を眺めていて、ふと、今はもういない一人の教師のことを僕は思い出していた。僕の通っていた高校は県立の進学校で、良くも悪くも勉強ファーストの世界だった。僕のような勉強の出来ない、愛想も良くない生徒が教師の皆さまから良く思われることはほとんどない。こんなことがあった。生物のテスト。どうしても埋め

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    Dr-KID 2017/07/19
  • あの夏、いちばん静かな罪 - Everything you've ever Dreamed

    たぶん僕たちは、インターネットに魅せられ、引き裂かれた最初の世代で、Rちゃんはインターネットで僕の心を引き裂いた最初の女性だ。Rちゃんと初めて会ったのは18年前、1999年の夏。取引先主催の夏祭り(強制的に模擬店をやらされた)で少し話をしたのが初めての会話。「焼き鳥ください」「ウチの会社の新人さん?タレにする?塩にする?」「タレでお願いします」「ごめん塩しかないんだ」今だから言える。そのときの塩対応が僕の第一の罪だったのだと。当時、僕は新卒4年目の営業マンで20代半ば、Rちゃんは高卒で入ってきたばかりの経理ガール18歳。職場では交通費の精算で週に1回か2回、顔を合わせるくらいの関係でしかなかったけれど、僕は彼女の、長めの前髪をヘアピンでとめて露出したおでこが醸し出す妙な色気に、いつしかノックアウトされていた。お近づきになりたいというピュアな気持ちから、ナメクジのようにジリジリと接近をはかり

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    Dr-KID 2017/07/17
    魔女
  • それでも家を貸しました。 - Everything you've ever Dreamed

    かつてパーッ!と使ってしまった100万円が、今、財布に残っていたら。そんな後ろ向きな考えをするようになったのは僕の失業が7か月目に突入したからだ。後先考えずにあんな大金をつかってしまうなんて、狂っていたのかもしれない。夏になると庭いじりをする祖父の姿を思い出す。元旦に生まれた祖父は震災の約一週間前ヒナ祭りの日に百歳で死んだ。亡くなる前年の夏まで足腰はしっかりしており、ロッテ・オリオンズの野球帽をかぶってシャカシャカ街を歩き回る姿は、僕に、永遠に生き続ける鬼や、すでに死んでいるゾンビを連想させた。ゾンビマンは庭いじり中に大きな石を持ち上げようとして、バランスを崩し、倒れ、急速に衰えはじめる。あっという間に通院からの入院コンボを決めてしまう。衰えていく祖父は、死に直面して達観した人間のような静謐さとは正反対で、喧嘩別れした親戚や、金を貸したままになっている飲み友達をやり玉に挙げてボコボコ。やり

    それでも家を貸しました。 - Everything you've ever Dreamed
    Dr-KID
    Dr-KID 2017/07/08