テーラワーダ仏教はスリランカがイギリスの植民地であった時代に、イギリスの自国の宗教であるキリスト教を根づかせようという意図の下にイギリス人によって研究され、その欠点を指摘することによってテーラワーダ仏教に変わるキリスト教を伝播しようとしたのですが、どう考えてみてもテーラワーダ仏教の欠点を指摘することが出来ず、逆に自分たちもテーラワーダ仏教の教える真理に目覚めるものさえ出てきて、結局そうしたイギリス人の手によってヨーロッパに広がったという経緯があります。その最初がイギリスに設立されたパーリ語協会であったのです。その後、英訳された教典も作られ、それはヨーロッパ教典として日本にも入ってきました。日本では、お釈迦さまの直接の教えが書かれているということでこのヨーロッパ教典を研究してみようという何人かの学者が現われ、その結果南伝大蔵経として昭和の始めに70巻の本が出版されました。 この南伝大蔵経が日