「生活保護の年収300万円」は果たして「弱者に厳しい国」だろうか=本誌編集部 (SAPIO 2009年7月8日号掲載) 2009年7月16日(木)配信 4ページ中 4ページ目 前のページ | 1 | 2 | 3 | 4 | 次のページ 制度の適用は条件によって異なるが、たとえば、都内に住む30代男性(妻と小学生の子供あり)は、両足を負傷して障害者2級認定を受け、仕事を辞めた。障害基礎年金と、3人分の生活扶助と住宅扶助、教育扶助、ここに障害者加算などが加わり、世帯年収は300万円を超えた。 生活保護や障害者年金の不正受給が問題化しているが、悪用したくなるほどの「厚遇」でもあるということだ。最低賃金が生活保護より低い「逆転現象」が問題視され、厚生労働省は「入りにくく、出にくい」といわれる制度の見直しに着手している。 ただし、昨年からの経済危機で、生活保護の申請は激増し、国の負担