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ブックマーク / amberfeb.hatenablog.com (3)

  • みなしごたちの居場所、あるいはまた会う日まで——『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』感想 - 宇宙、日本、練馬

    『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』( EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME)をみました。エヴァンゲリオンという作品の歴史をすべて背負い、そして予告した通り、すべてに決着をつけてみせた、歴史的傑作です。同時代に生きる人間として、その公開の瞬間に立ち会えたことをとてつもなくうれしく思います。以下、感想。無論、ネタバレが含まれます。まだご覧になっていない方は、すぐ劇場に足を運ぶことを強く薦めます。 エヴァの修理パーツを回収するため、パリ解放に挑むヴンダー。一方、再び災厄のトリガーとなり、友人を目の前で失い茫然自失の碇シンジは、式波・アスカ・ラングレーに連れられ、綾波レイによく似た少女とともに赤い大地をさすらっていた。疲れ果てたのか、何処かで座り込む彼の前に、突如車両が現れる。よく見知った声の男に誘われて彼が辿り着いたのは、世界の破局のただなかにあってそれで

    みなしごたちの居場所、あるいはまた会う日まで——『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』感想 - 宇宙、日本、練馬
  • 黄昏と殺伐の時代の生存戦略——テレビアニメ&アニメ映画ベスト10で振り返る2010年代 - 宇宙、日本、練馬

    はやいもので、もう2020年も暮れようという感じでございますが、2010年代からあまり遠く離れないうちに、わたくしにとっての2010年代の経験とはなんだったのか、書き留めておこうと思います。この試みはなかなか難儀なもので、総花的に語ろうとするといつまでたっても終わらず中途で投げ出してしまったのですが、さしあたってこの10というリストを作成し、そこにわたくしの経験を託すという仕方であれば、零れ落ちるものは膨大になるでしょうが、ひとまず形にすることはできるだろうと思いまして、その方針でやっていくことにしました。 さしあたってテレビアニメ10、アニメ映画10をセレクトし、わたくしの10年代を語っていきます。わたくしのフィクション経験を広くカバーしたい気持ちがあるため、制作会社や制作者などの固有名がなるべく重複しないかたちで選出しました。よって純粋なベスト10とはやや趣が異なるわけですが、や

    黄昏と殺伐の時代の生存戦略——テレビアニメ&アニメ映画ベスト10で振り返る2010年代 - 宇宙、日本、練馬
    Dragoonriders
    Dragoonriders 2020/12/30
    なんか描(書)きたくなった。10年代終わるんだな/Qからもう9年って軽くショック/あんまり被らんけど、よりもい入ってないのに好感/まあでもアニメくらいは全部観てから死にたいよ/いまだに95年を引きずってんよ。
  • フィクションの世界と素朴な祈り――『天気の子』感想 - 宇宙、日本、練馬

    天気の子』をみました。新海誠という作家は、これからもますます果敢に自分自身を更新していくのだろうな、と感じさせる傑作だったと思います。以下、感想。ネタバレが含まれます。 雨の降りしきる東京、新宿。病室から外を眺める少女。不意に差し込む光。その光に誘われ、少女は不可思議な力を手にする。 孤島を旅立ち、東京へ向かう少年。船中で偶然出会ったオカルトライターに拾われた少年は、おしつけられた雑用を処理する中で、「晴れ女」の噂を耳にする。「100パーセントの晴れ女」である少女と少年は出会う。そして彼女は、あるいは彼は、世界を変えてしまう。他ならない彼女のために。 新海誠の最新作は、雨の降り続ける東京、おもに新宿界隈を舞台に、意志することで天候を操作し、雨の世界に陽ざしをもたらす少女をめぐる物語が語られる。新海誠のフィルモグラフィから雨の記憶を探っていけば、当然、『言の葉の庭』にたどりつく。『言の葉の

    フィクションの世界と素朴な祈り――『天気の子』感想 - 宇宙、日本、練馬
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