今日パターナリズム研究が重要な理由 〜グローバル化と民主制の両立不能性〜 目次 【グローバル化による困難と、日本であるがゆえの困難】 【グローバル化による困難:リスクの配分と感情の政治】 【日本であるがゆえの困難:エリート層と非エリート層】 【今日も全く変わらぬ日本の状況:尖閣諸島と北方領土】 【日本的状況の進展の歴史:クレージークレーマー問題】 【共同体空洞化に見舞われた日本を追いかける先進各国】 【共同体は全体主義のインキュベーターかストッパーか】 【自立的/依存的個人と、自立的/依存的共同体の関係】 【実践論へ:住民投票とワークショップの組合せの意味】 【民主制の条件が不十分ならばパターナリズムは不可避】 【グローバル化による困難と、日本であるがゆえの困難】 ■今日パターナリズム研究が重要な理由は二つある。二つとも学の外側からつきつけられた要求である。第一は、グローバル化即ち〈資本移