季節の変わり目は、体調を崩しやすい時でもあります。そんな時に薬を服用する人は多いでしょう。今やドラッグストアに行けば、数え切れないくらいの薬が販売されていますが、それらの薬の開発には、長い時間と巨額の費用がかけられています。店頭で気軽に購入できる薬でも、およそ9~17年もの年月と、200~300億円もの費用がかかるとも言われています。 新たに薬を生み出すことを「創薬」と呼びます。そのプロセスは、まず「標的探索」といって、疾患の原因となっているタンパク質を特定することから始まります。次に、それらのタンパク質に作用する物質を作り出し、新薬の候補物質を特定します。その後、毒性試験や動物実験など、さまざまな試験を経て、いよいよ人体に使用される「治験」の段階に入ります。このように、長年にわたって繰り返される治験をクリアした薬のみが厚生労働省から認可され、ようやく一般の人たちの手に渡ることになるのです
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