私は「福山雅治」です――。窃盗の疑いで逮捕されたあと、歌手・俳優として有名な芸能人と同じ氏名を名乗り続けていた40代の男性容疑者の身元が5月21日、ついに判明した。岐阜県警が所持品の製造番号などから身元を割り出し、岐阜市に住む43歳の無職男性だと明らかにしたのだ。その本名は「福山雅治」とは、似ても似つかぬものだった。 報道によると、男性は過去に2回、窃盗容疑で逮捕された際にも「福山雅治」を名乗り、いずれも有罪判決を受けていた。今回は、5月13日に岐阜県内のスーパーで焼酎など25点(4465円相当)を万引した疑いで逮捕されたが、やはり本名ではなく「福山雅治」だと主張していた。 男性は「福山雅治」を名乗った理由について、「新聞などに名前が載るのが恥ずかしくて、偽名を使った」「とっさに思いついた」と供述しているそうだ。過去2回の裁判は「偽名」で乗り切ったことになるが、手続き上、問題はなかったのだ