東日本大震災の被災地、岩手県の酒蔵が「お花見でお酒を飲んで」と訴える動画をインターネット上に投稿し、大きな反響を呼んでいる。日本酒でみなぎった活力を被災地に回して−とのメッセージが感動の輪を広げ、再生回数は作成4日目ですでに10万回を超えた。 動画を作成したのは岩手県二戸市の酒蔵「南部美人」。動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップされ、5代目蔵元の久慈浩介さん(38)が約2分間、ピアノの曲をバックに「お花見のお願い」を訴えている。 「酒を飲んでいる場合じゃないというのがこの東北の現状ではありますが、このままではわれわれ、経済的な二次被害を大きく受けてしまいます」 「だからお花見をしていただくことは、自粛をしていただくことよりもありがたい」 南部美人の創業は1902(明治36)年。51年から「南部美人」ブランドの日本酒を手がけてきた。原料米のほとんどを岩手県産米とするなど、東北のうま