キリンビールは16日、小規模な醸造所で造る「クラフトビール(地ビール)」事業を始めると発表した。 来年春に醸造所を併設した飲食店を、東京・代官山と横浜工場(横浜市)に開店する。9月からインターネットを通じて先行販売する。 「スプリングバレーブルワリー」という専用ブランドで展開する。香り豊かなエールなど、製造法が違うビールを年間20種近く商品化する予定だ。磯崎功典社長は「多彩なビールを紹介し、市場を活性化させたい」と説明する。来年1月に子会社を設立し、2020年にはビール市場全体の約3%の年間6万~7万キロ・リットルを販売したい考えだ。 日本でクラフトビールは「地ビール」と呼ばれ、国内に約200の醸造所があるという。大手ではアサヒグループホールディングスやサッポロホールディングスが、グループ内の飲食店向けに製造している。キリンによると海外では一般的で、米国での2013年の売上高はビール全体の